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“借金大国”韓国が危ない。家計債務が急増「借りたカネで投資」の末路

借金総額は国家予算の10倍、大丈夫なのか?

そして、問題は家計債務だけではない。企業債務と政府債務もコロナ禍では急増している。しかも、世界一の速度でだ。

韓国の企業債務は1,118兆ウォンであり、政府債務は昨年で2,198兆ウォンとなった。つまり、家計・企業・政府の3つの総額は、なんと5,000兆ウォンを軽く超えているということだ。

しかも、2016年時点では4,000兆ウォンだったので、わずか3年で1,000兆ウォンも増加させたことになる。

その文在寅大統領の手腕には驚嘆するほかない。(皮肉で言っているが、)さすが経済の大天才と言われるだけのことはある。3年で1,000兆ウォンの借金を増やしても、その結果は「低成長」であったことは言うまでもない。

さて、国家予算が約480兆ウォンなのに、その負債規模は軽く10倍。しかも、2021年の国家予算はコロナ禍で財政出動が余儀なくされて、過去最大の555兆8000億ウォンと閣議決定された。

毎年、8%ずつ予算を増やしているわけだが、それでも韓国経済危機は待ったなしの状態が続くという。

最後に重要な指針を1つ出しておこう。それは、「対GDP(国内総生産)総与信ギャップ(credit-to-GDP gap)」というものだ。

過去の金融危機の多くは、対GDP総与信ギャップが10%を超えたときに発生

経済用語で少し難しいのだが、対GDP総与信ギャップとは、名目GDPに対する民間債務(家計・企業の負債)の比率が長期トレンドからどれだけ外れたかを示すそうだ。

このギャップが10%以上なら「警報」、2%~10%未満は「注意」、2%以下は「普通」に分類される。

そして、韓国は2020年1月~3月期で9.4%だった。つまり、半年以上が経過している現在は、これが10%を超えていても不思議ではないということだ。

そして、過去の金融危機の多くはこの10%超えた時に発生している。つまり、韓国にその時が迫っているのだ。

Next: もう日本にも助ける余裕はない。「2020年韓国経済破綻説」に現実味

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