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「誰が新大統領でも株は暴落」ノーベル賞経済学者シラー教授の警告=今市太郎

「コロナ感染爆発的拡大」と「選挙の混沌」が相場暴落の引き金に

シラー教授は、株式市場が暴落するためには「3つの要素」が必要であると指摘しています。

市場における「極めて低い信頼感」と「異常に高い株価」という2つの要素だけでは、市場のクラッシュは起こらず、もう1つの力学が必要であるというのが同教授の見立てとなっています。

そのもう1つの要素とは、ずばり「過去のクラッシュの記憶」とのこと。

多くの市場参加者が「過去の市場の大暴落」を思い出すことになると、それこそが心理的なリスクの感覚を呼び起こすことになり、一斉に出口に向けて走り出す。つまり、過去のクラッシュの記憶こそが、本当のクラッシュを引き起こしてしまう…というのがシラー教授の説となっています。

現状では、世界恐慌の暴落が起きた1929年や、突然に相場が暴落した1987年のブラックマンデーのようなことが起きると考えている個人・機関投資家は極めて少ない状況です。暴落危険度を示すクラッシュ信頼感指数なるものも、10%未満と非常に低く推移しています。

また、現状の株価水準を割高とは考えない市場参加者の割合を示す「バリュエーション信頼感指数」は、リーマン・ショック後よりも低水準。ほとんどの市場参加者が、足元の相場を相当割高であると感じていることがわかります。

さらにシラーPERと呼ばれるCAPEレシオは、上述の世界恐慌と2000年のドットコムバブルの時の値に近づいており、株価指数としては相当に高いところにある状況です。

これに足元の新型コロナの爆発的感染拡大、さらに米国における選挙後の大混乱という材料がフィーチャーされた場合には、暗に相場のクラッシュが起きかねないことを示唆しているのがとても気になります。

シラー教授の警告

同教授は、米国株式市場には慎重であるべきだとしています。

潜在的なリターンが、同じく潜在的なリスクに対して見合うものであるかどうか。それを慎重に見極めるべきだと警告しているのです。

いつ暴落が起きるなどという短絡的な発言こそしていませんが、米国株に過度にエクスポージャーを持たないことを勧めている点は、かなりリスクを感じる状況です。

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