ファイザーワクチン治験で9割有効の報道が米株上昇の起爆剤になったのはご存知の通り。この裏でファイザーCEOが保有していた自社株の6割を売り抜けていたことが発覚、投資家の間で物議を醸しています。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2020年11月11日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
ファイザーCEO、保有株の60%売却。ワクチン報道の裏で
今週月曜日の日本時間の夜9時前に突然ニュースヘッドラインに飛び込んできた「米ファイザーの新型ワクチン、治験で9割が効果発揮」という報道は、米国株上昇のまさに起爆剤となった
のはご存じの通り。
ドル円も一気に1.85円近く暴騰する凄まじい相場を演じることになりました。
しかし、今になってアルバート・ブーラCEOがこの発表後に急騰した株価を利用して保有株の実に60%(日本円にして6億円弱)をさっさと売り抜けたというのですから、非常にクビをかしげたくなる状況となっており、新手のインサイダー取引なのではないかという疑惑が強まるところです。
米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、保有する自社株の売却で約560万ドル(約5億9000万円)を手にした。<中略>
米証券取引委員会(SEC)に提出された文書によると、ブーラ氏は9日にファイザー株13万株余りを売却した。同社のサリー・サスマン上級副社長も約180万ドル相当の保有株を手放した。
ファイザー株価のピークは過ぎたのか?
通常のインサイダーならば、企業情報をもとに株を事前に買って大儲けする、ということが基本的な手法になります。
この発表で慌てて保有株を売却したのかストックオプションを行使したというのであれば、発表による株価の上昇がピークで、この先はもう上がりませんということを自ら暴露するような行為。市場参加者には相当な誤解を与えることになってしまいます。
あえて誤解と書きましたが、実はまさに推察のとおりで、たいした研究成果ではなく実用性に乏しい可能性も疑う必要がありそうです。
米株市場ではすっかり新型コロナが収束してポストコロナのマーケットに注目が集まるようになっていますが、実はとんだ嘘っぱちであった可能性も否定できなくなっています。
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