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マックポテト品薄は序章。中国「食べ物かき集め」政策で日本も世界も痩せ細る=今市太郎

マクドナルドが突然にポテト不足を発表したことで、ネット上では悲鳴が上がりました。しかしながら、ポテトで騒いでいる場合ではありません。近くあらゆるものが品薄になる可能性があります。(『今市的視点 IMAICHI POV』今市太郎)

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※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2021年12月26日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

ポテトMサイズ・Lサイズとの別れは突然に

今年のクリスマスシーズン、ネットを中心に驚きの声が上がったのが、マクドナルドが突然「ポテトのMサイズ・Lサイズの販売を停止する」と発表したことでした。

これはカナダからの原材料輸入の遅延が原因とされており、今年の12月30日まで続く措置のようです。

原料が確保できないとMやLが販売できないというのは、若者には結構なインパクトがあったようですが、実は2014年にも同様のことが起きています。

原料不足を言い訳にした「値上げ」?

今回はひとりあたりの販売数量が制限されているわけでもないため、Sサイズを2つ購入する向きも現れ、結局のところ、原料不足を大義名分にした値上げではないか?という穿った見方も飛び出し始めています。

真偽のほどはわかりませんが、日本の食料事情は相当数が海外からの輸入に頼っていますので、こうしたことはほかの相当な食品にも十分に起こりうる状況であることは、しっかり認識しておく必要があります。

クリスマスシーズンのフライドチキン需要に対しては、大手のチェーンもコンビニもしっかりとした供給が行われてことなきを得た様子。

しかし、タイからの鶏肉の輸入が激減していることから、コロナ禍一巡で需要が回復しつつある飲食店、とりわけ焼き鳥屋では「焼く鳥が無い」といった不測の事態も起き始めているようです。

水面下では、食料事情が大きく変化しようとしていることがわかります。

Next: 中国が食品をかき集め?世界的な食料需給逼迫(ひっぱく)の原因に

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