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アップル株を20年“ガチホ”で売却益6億円。無申告で告発された男に「握力やべぇ」「令和のフォレスト・ガンプ」と驚嘆の声

米アップル株の売却益、約6億円を隠していたとして、栃木県小山市に住む50代の無職男性が所得税法違反の疑いで宇都宮地検に告発されたと報じられている。

報道によると男は令和3年に、20年以上前に購入したアップル株を売却して約6億900万円の利益を得たということだが、その得た所得を確定申告しなかったとのこと。脱税額は約9,100万円にのぼるという。

男はアップル株売却で得た所得を、新たな株を買うための資金に充てていたという。

今月最高値を更新したばかりのアップル株

「〇〇株を〇〇年前に買ってたら今いくらに?」といった話は、個別株の“大化け”ぶりを語る際の定番といったところ。

日本国内の企業でいえば、ユニクロを運営するファーストリテイリングなどは、その手の話の“常連”といったところで、例えば24年前に同社株を20万円分手に入れていれば、今頃その元本は2,500万円にまで膨れ、毎年支払われる年間の配当は20万円に及ぶ……とのもあるようである。

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いっぽうで、今回取沙汰されているアップル株はどうかというと、仮に約20年前である2003年頃の株価をみてみると、0.3~4USDあたりを推移していた模様。

その後2010年代に入り、じわじわとその価格を上げていったアップル株だが、20年3月のコロナショックによる急落後は、それを上回る急反発ぶりで株価がどんどんと上昇。つい先日には終値としての最高値更新となる183.79USDという値を付けたと、大きく報じられたばかりだ。

ちなみに今回の男性は、令和3年にアップル株を売却したと報じられており、同年だと180USDあたりまで上昇していたタイミングがあったよう。仮に2003年にアップル株を0.4USDで買い、2023年に180USDで売却したとすれば、実に株価は450倍に。20年前に130万円程度買っていれば、今回得たという約6億円程度の利益にだいたい到達するといった計算だ。

“ガチホの神様”が次に買った銘柄は?

20年前頃のアップルといえば、一時は業績が大きく低迷していたところを、1997年にスティーブ・ジョブズが復帰してからは再び息を吹き返し、2001年には当時画期的だった大容量HDDを搭載した携帯音楽プレイヤー『iPod』を発売。また2003年には、音楽配信サイト『iTunes Music Store(現:iTunes Store)』をオープンさせるなど、後の『iPhone』誕生に繋がるような動きも出て来ていたところ。

いっぽうでその頃の投資環境はというと、もちろん今のように海外株などもスマホで気軽に買えるといったサービスは整っておらず。逆に当時は、アップルを始めとした海外有名企業の“紙の”株券を、ちょっとしたファンアイテムを買うといったノリで、額装したうえで送ってもらえるといったサービスが存在したといい、とにかく海外株を投資目的で購入するという行為自体は、一般的には広まってなかったようだ。

それだけに、今回報じられているようなアップル株を20年以上も前に、それもある程度まとまった金額で購入していたという点もさることながら、それにくわえてそのアップル株を、約20年に渡って“ガチホ(ガチでホールド)”し続けていたという点も、日頃何かと堪え性の無い投資家らにとっては驚きだったようで、SNS上からは「ガチホの神様」「フォレストガンプみたい」などといった反応があがる展開に。また。一部からはこの男性が次に買ったという銘柄は何なのかを気にする声も出ているようだ。

とはいえ、株取引で得た利益を申告しなかったというのは、初歩的も初歩的といった痛恨事。報道では“所得隠し”といった表現もあるものの、これほど巨額の利益となれば隠すのも容易ではないのは明らかで、すぐさま別の銘柄に買い替えたため儲けた意識がなかった、あるいは確定申告が面倒臭かったのでは……など、様々な経緯が取沙汰されているところなのだが、とにかく「6億も儲かったんなら9,000万ぐらい払えばよかったのに」といった声が、ほとんどといったところのようだ。

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