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やはり報道されない日米会談「米国側の要求」。なぜ親密さだけを強調するのか?=今市太郎

日米首脳会談が2日間の日程を終えました。結果から言えば、ほとんど米国側から要求された中身は開示されず、非常に友好的な二国間関係だけが強調されています。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年4月19日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

円安、貿易不均衡の是正…トランプが言いたいことはたくさんある

「親密さ」だけが強調された事後報道

日米首脳会談が2日の日程を終え、合同の記者会見が開催されました。結果から言えばほとんど会談で米国側から要求された中身は開示されることはなく、非常に友好的な二国間関係だけが強調された内容に終始しています。

開催前からこうなることはだいたい見えていたわけですが、果たしてどのような内容をトランプから突き付けられたのでしょうか?

具体的な中身は、今後、米国側から徐々に開示される内容を待つ以外には探る手掛かりはなさそうです。

もちろんこのあとにトランプがツイートでいきなり吠えだすようなことがあれば、相場が急変する可能性も残されます。

気になるのは「為替レベル」に関する今後の言及

こうした会談で、具体的にドル円の水準についての要望事項などが外に出てくることは、まず期待できないと思います。

先ごろ開示された米国の為替報告書では、実に円はドルに対してほぼ25%ほど安い水準にあると指摘を受けているわけですから、足元の107円から単純計算すれば、米国が納得する水準は80円あたりという驚くべき水準になってしまいます。

さすがにいきなりこのレベルへの円高を強要されることはありえないとは思いますが、もっとも親密な同盟国と言われる米国が為替で日本をこう見ているという点は、決して無視できない内容になりそうです。

貿易不均衡の是正を求めてくる

ここからは中間選挙に向けて、さらにトランプが貿易不均衡の是正を日本に求めてくることになると思われます。

貿易赤字を具体的に減少させるのが自動車の輸出規制食肉の自由化といったものになるとして、実現しない場合には為替水準で無理やり調整することを求めてくる話になっても、それほどおかしくはない状況です

引き続き、トランプの発言には注目が集まります。

Next: TPP参加検討は単なるポーズか。日本がトランプに迫られるもの

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