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コロナが終われば株価は下がるか?私が狙う「買い時」と、おかしな相場との付き合い方=栫井駿介

私が「買い時は年2~3回」と決める理由

それでは、株価の下落を想定して株を今売るべきかと言うと、それは正しい行動ではないと考えます。

上記で政府が「常識的な手を打てば」と前提を置きましたが、逆に考えればこれがなければ資産価格はさらに上昇を続ける可能性があるのです。どちらに転ぶかは、その時になってみないと分かりません。

読みが裏目に出て、このまま資産価格が上昇を続けると、せっかく株式投資をしているのにみすみす上昇を取り逃してしまうことになります。これほどもったいないことはありません。

じゃあ逆に今買えるだけ買えとも言えません。少なくとも、日経平均株価が30年来の高値をつけ、月足のチャートが4ヶ月連続で陽線をつけている今買うことは高値掴みになる可能性を示唆しています。

日経平均株価 月足(SBI証券提供)

日経平均株価 月足(SBI証券提供)

株価の動きには複数の波があります。数年単位の大きな波、数ヶ月単位の中くらいの波、それ以下の小さな波です。上がり続ける株価はなく、この波の間で揺れ動きます。

それなら、わざわざ今のような中くらいの波が高くなっている時に買わずに、少なくともこれが低くなっている時に買ったほうが、少しでも安い価格で仕込めることになるのです。

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もちろん、大きな波をガッツリとらえるのが一番良いのですが、これを読むのは簡単ではありませんし、一度逃すと次の波が来るのに数年待つことになります。これでは、なかなか成果を出すのは難しいでしょう。

だからこそ私は、1年における買い時は年2~3回だと言っているのです。これは中くらいの波をとらえることを意味します。実際に、過去のチャートを見てもそのくらいのタイミングで波がやってきているのです。

それがいつになるかは予測できません。しかし、来る可能性が高いことは確かです。予想せずとも下がってから買えば良いわけですから、その時をひたすら待てば良いということになります。何も焦る必要などないのです。

大切なのは、その時に何を買うかということです。はっきり言って好みの問題ですが、長期的な成長が期待でき、ある程度割安な銘柄を買いたいと考えます。成長しない銘柄を長期で持っていても良いことはありませんし、割高な銘柄は一度下がり始めると歯止めが効きません。

好みに合った銘柄を見つけるため、今は分析に励む局面だと考えます。


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image by:DimaBerlin / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2021年2月6日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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