fbpx

報ステ、女性蔑視CMで大炎上。批判者の“読解力の無さ”匂わすお詫び文で火に油を注ぐ結果に。過去にもあった問題広告

テレビ朝日系の報道番組「報道ステーション」の、ネット向けに制作し公開した番組CMが、あまりも「女性蔑視的」な内容だとして批判が殺到する事態となっている。

各社の報道によると、問題のCMはテレビ朝日のユーチューブアカウントで30秒版が、報道ステーションのツイッターアカウントで15秒版が、22日に公開されたもの。若い女性が「ただいま」と話し掛け、何気ない世間話を立て板に水のように語りかけるという流れなのだが、そのセリフが「会社の先輩、産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど、もうすっごいかわいくって。どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的にかかげてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」といったもの。

この一連のセリフやCM内容に対して、ネット上からは「女性蔑視があふれている」「どこまで女性をばかにすれば気が済むのか」といった批判が噴出する格好に。さらには社民党党首の福島瑞穂氏や立憲民主党の蓮舫氏といった著名人からも、当CMを取り上げ断罪するツイートが寄せられている。

テレ朝はお詫び文掲載もそれにも批判の声が

SNS上では、このCMが女性蔑視という点でどれほどの悪質性を孕んでいるかが大いに議論されるなど、まさに大炎上といった状況となっている今回の件。しかし、この騒動を機にCMを見たといった人々からは、「特に問題には感じなかった」との感想もチラホラ。さらに、「これを見て女性蔑視だというのは、さすがに読解力が無さすぎでは?」との意見も見られる。

そんな最中、テレビ朝日は24日昼ごろ、問題となっていた番組CMの取り下げをTwitter上で発表している。

CM取り下げを報告・お詫びする添付文章には、問題の女性蔑視的なセリフについて「ジェンダーの問題については、世界的に見ても立ち遅れが指摘される中、議論を超えて実践していく時代にあるという考えをお伝えしようとしたもの」との説明がなされている。

しかしながら、それに続けて述べられているのが「その意図をきちんとお伝えすることができませんでした。」との一文。先述の「読解力のない人たち」といった趣旨の批判を踏襲したかのような、さらにそういった層への恨み節とも取れる謝罪に対して、納得する人は皆無のようで、当該ツイートには「経緯の説明を」「もう二度と見ない」といった批判的な返信が相次ぐ形に。テレビ朝日側が望んだであろう事態の鎮静化は、さらに遠のく格好となっている。

十数年前から変わらない朝日の女性蔑視意識

今回問題になっているCMに関しては、批判されるべきポイントが多々ありすぎて、SNS上の議論も収拾がつかないような状況だが、根本的にはやはり「女性蔑視を内包した男性目線の古臭い女性像」が透けて見えるところが問題とする意見は多いようである。

そんななか、話題となっているのが16年前のものとされる朝日新聞の広告だ。セーラー服姿の女子学生が新聞を広げている姿をバックに、「このままじゃ、私、かわいいだけだ。」というコピーは、まさしく男性目線的そのもの。こうしてみると、今回取沙汰されているようなジェンダー問題への絶望的な知識や理解のなさは、当該CMの制作スタッフに限った話ではなく、新聞・テレビなどをひっくるめた朝日系列全体に巣くう宿痾なのではという感じもしてくる。

この4月からはテレビ東京系の経済情報番組「ワールドビジネスサテライト」の放送時間が、月曜~木曜に関しては22時からに繰り上げとなり、視聴者が根こそぎ奪われるのではとの声もあがっていた「報道ステーション」。もともと、その報道姿勢が偏向的だとしてアンチも多い番組なだけに、今回の件に関しても擁護する声はほぼ皆無で、それどころか「見ない方がましのニュース番組」「打ち切り」との声も多くあがる。

まさに四面楚歌といった「報道ステーション」だが、この状況を少しでも挽回するには、今回の件をおざなりの謝罪でケリをつけるのではなく、さらに突っ込んだ問題の検証をすべきではないかというのは、多くの人々が指摘するところ。ひとまず今晩の放送において、どのような形で触れられるのか、大いに注目が集まる。

Next: 「時代遅れのゴミ屑番組宣言」との痛烈批判も

1 2
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー