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サラリーマンが会社で覚えた技術で副業する3つの方法。新たに「手に職」は遠回り=俣野成敏

<会社との競業を避ける方法その1:場所を変える>

たとえば現在、実店舗で商品を売ったり、トレーナー業などをしたりしている人は、自分が勤めているお店の商圏外であれば、物理的に競業することはなくなります。これが(1)の「場所を変える」です。

<会社との競業を避ける方法その2:顧客を変える>

(2)は、たとえば会社の取引先が大企業であれば、個人で零細企業や個人事業主を相手にビジネスを始めることで、「顧客を変える」ことになるでしょう。

<会社との競業を避ける方法その3:商品を変える>

(3)について事例を話すと、私はサラリーマンだった時に小売業に携わっていましたが、現在はサービス業のビジネスオーナーをしています。これが「商品を変える」ということです。

副業を始めるにあたって、注意すべきなのは「会社に知られても問題ない副業を始めること」です。

たとえ今、副業禁止の会社に勤めている人であったとしても、モラルを守り、今の会社に迷惑をかけるようなことがなければ、見つかっても大きな問題にはならないのではないでしょうか。

どうしてスキルがあるだけでは稼げないのか?

世の中には、スキルを持った人が大勢います。けれど、スキルがあるだけでは、稼げないのも事実です。

では、どうしてスキルを持っているだけでは稼げないのでしょうか。

仮に、あなたが美容師だったとします。頑張った甲斐があって、たくさんの顧客が常連さんになってくれました。

ところで、これらの常連さんは、あなたが「この地域で一番の技術を持っている」と考えて、お店に来ているのだと思いますか?

答えは、NO(ノー)です。

おそらく、お店がたまたま自分の職場や自宅の近くにあったり、駅前でお店の割引券をもらったり、もしくは看板などを見たりして、やってきたのではないでしょうか。

つまり、顧客を惹きつけた要因は必ずしも技術だけではない、ということです。美容師の例えでいうと、「場所」「割引券」「看板の設置」などが功を奏したことになります。

そもそも、顧客は素人です。よって、その美容師の技術が、美容師の業界でどれくらいのランクに位置しているのかなど、わかるはずもありません。

おそらく、顧客は「美容師のスキルが自分の合格点に達していれば、それでいい」。そう思っているはずです。

ですから「高い技術を持っていれば、高単価で稼げるのか?」というと、必ずしもそうとは限りません。自分がどんなに素晴らしい技術を持っていたとしても、顧客が自分のことを知らなかったら、選ぶことができないからです。

Next: 必要なのはスキルよりも「伝える力=セールスやマーケティング力」

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