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ビットコイン再上昇で投資家強気、700万円最高値を更新の可能性も?立ち塞がる中国リスクと3つの追い風=高島康司

追い風その2:「米証券取引委員会(SEC)」の発言

ビットコインを組み込んだETFの販売は、これからも主要国で許可されると思われる。ETFという形式で実質的にビットコインが株式市場で買えるようになるので、ビットコインの相場が上昇することは間違いない。

そうした状況で、注目されているのが「米証券取引委員会(SEC)」の動きだ。

いまのところアメリカは、ビットコインを組み込んだETFの販売は認可していない。いまだに審査を検討中である。もし「米証券取引委員会(SEC)」がビットコインETFを認可すると、これが世界的なトレンドになることは間違いない。日本でもこれが解禁される可能性はかなり高くなる。

そうしたなか、「米証券取引委員会(SEC)」のゲンスラー委員長は、ビットコインETFの承認に道が開かれる可能性を示唆した。

ゲンスラー委員長は8月3日のアスペン・セキュリティー・フォーラムでの講演で、「SEC」が定める厳格な投資信託ルールに準拠するETFは、投資家に必要な保護を提供できると発言した。

このビットコインETFは、商品市場の「シカゴ・マーカンタイル取引所」が取引プラットフォームを提供し、投資家が相当額の証拠金支払いを求められるビットコイン先物に特化したものとなる可能性が高い。

今回のケスラー委員長の発言は、将来アメリカでこの販売が認可される可能性を示唆したものだ。いつになるのかはっきりしたことは分からないが、年内にもなんらかの動きがあるのではないかとする見方もある。

そうなると、ビットコインの相場はさらに激しく上昇することだろう。

追い風その3:すでに始まっているビットコインETF

しかし、近い将来の「SEC」による認可を先取りし、ビットコインETFの販売計画を明らかにしている投資会社もすでに出現している。

アトランタに拠点を置く投資会社の「インベスコ」は、ビットコインETFの立ち上げを計画していることを明らかにした。「インベスコ」は「SEC」に、「ビットコイン・ストラテジーETF」と呼ばれる新しい投資商品の申請を出したのだ。

「インベスコ」のETFは、ビットコイン先物や、ビットコインに特化した投資信託にも投資することで、投資の目的達成を目指すとしている。また、アメリカ国外に上場されているビットコインETFへの投資する可能性もあるとしている。

「インベスコ」は近年、仮想通貨やブロックチェーン関連のETFに積極的に取り組んでいることで知られている。

早くも2019年3月に、同社は「ロンドン証券取引所」で「ブロックチェーンETF」なるものを開始した。これはブロックチェーン業界の企業に投資するETFだ。

2021年7月の時点でこのファンドは、すでに10億ドル以上の資産を蓄積している。

このようなビットコインETFの申請を「SEC」に出しているのは、「インベスコ」だけだはない。最近では投資会社の「ヴィクトリー・キャピタル・マネジメント」が、「SEC」にビットコインのみならず多数の仮想通貨を組み込んだ仮想通貨ETFの申請を行ったことが明らかになっている。

Next: データから明らかになる今後の上昇/「中国人民銀行」の警告

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