素晴らしい企業をそこそこの価格で買う
一方でグロース株というのは成長がどこまで続くかわからないのですが、これが続く限りは株価が伸びやすいということになります。
強い企業がどんどん強くなるという傾向が最近続いています。
例えばGoogleとかマイクロソフト、それからアマゾンなどです。
そういったところは、もともと強いのですが、それが世界に拡大するということで、どんどん利益を伸ばし、時価総額を伸ばして、世界の時価総額ので大部分を占めるようなことになってきました。
つまりグロースは、さらにグロースを生む、というそういった展開もあり得るわけです。
これに関してあのウォーレン・バフェットが言った金言があるのですが、バフェットというと、もともとバリュー投資をやると認識されていますし、特に昔はそういった動きをしていました。
実際にITバブルの時も下手なIT銘柄に手を出さずに、バリュー株に徹底することによって、損失を逃れたと言われています。
しかし、そのバフェットは『そこそこの企業を素晴らしい価格で買うよりも、素晴らしい企業を、そこそこの価格で買う方が良い』と言っています。
すなわち、ずっと強くて成長が続く銘柄を、PER20倍とか25倍とかの安くない水準でも、買った方が良いということを、あのバフェットが言っています。
これはどういうことかと、実はずっと私の中でもモヤモヤしていました。
ただ金言を1つ理解できたのがGoogleへの投資です。
私は投資顧問サービスやっているのですが、このAlphabet(Google)を2017年の8月に推奨しました。
株価が930ドルでPERが23倍でした。
このPER23倍というのは、当時私が扱っていた銘柄の中でもかなり高いPERだったと思います。
しかし、なぜこの銘柄を推奨したのかというと、このウォーレン・バフェットの金言に従ったからです。
素晴らしい企業というのは間違いないと思っていましたので、PER23倍で割安とは言えないけれども、これぐらいなら買いではないかと思いました。
その後、ずっと2019年の後半までそんなに上がらなくて、1000円前後をウロウロする展開が続いていたのですが、このコロナショックがありまして、2021年の8月には2800ドル、そしてPERは30倍とそんなに上がっていないのですが、利益の成長によって、株価がなんと3倍にも成長しました。
ここからわかることは、しっかりした銘柄を持っていれば、別に割安な銘柄を買わなくても、十分に成長できるということです。
特に、Googleに関してはもう非の打ち所がないくらいのビジネスモデルを持っています。
私は一度推奨した銘柄はフォローし続け、何かあった時にはすぐに分析を入れるとか、それをお客さんに発信することを行っていますが、Googleに関しては、そういったことをする必要はほぼありませんでした。
もう、1回買っただけで放っておく状態でした。
そのように放っておいたにも関わらず、何もせずに4年で3倍ものを利益を上げることができているので、私としてはこういった投資を目指したいなと思っています。