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「11月からは下げ相場」当たるアナリストは何を見ている?前年との比較で動くマーケット=角野寛

前回指標との比較で未来が見える

コロナの感染状況を見れば最悪でしたが、経済というのは前年・先月・前期比較だから、前回が最悪なのであれば、今回は最高になる。前回が最高であれば、今回は悪くなる…ということなのです。

つまり、いつも言うように「何を比較して」良いのか・悪いのかを明確にしておけば、未来のある程度のことは確定するのです。

もちろん、今のマーケットのような横ばいのようなときには、「何もわからん」ということにもなります。

たとえば、9月の日経は最高でした。だったら、10月の日経は最悪になる。その通りですよね。先月に新値まで行った。なら、今月は最悪になるよね、ということです。

ダウは新値を更新しました。では、来月はどうなるの?ということです。

ドルはわからないが、円は高くなる

ただ、為替は趣が違います。為替というのは、ドル円の計算が「ドル÷円だよ」と言っています。

今月は円が最悪の結果でした。去年と比較して、8%も安くなっています。年初と比較すれば、9.8%も円安です。

この最悪の状態が来月や来年になれば、その最悪のものが、最高にとって代わるのです。

でも、それは円単体の話であり、ドルは考察の対象になっていません。

ドルは今年はじわりじわりと上がったとも言えます。去年と比較して、今日現在1%しか動いていません。

今後のアメリカ経済は今年が良かったので、来年は悪くなるでしょう。そうなると雇用は、あまりよくない。しかし、雇用は最高潮に良かったとは言い難いわけです。

となると、「ドルはよくわからん」ということになりますが、はっきりしていることは「円が高くなる」こと。

ドルが同時に弱くなればものすごい円高でしょうが、ドルが強い場合には「ドル高・円高」で、株価などのリスク資産が弱くなると読めてしまうのです。

となると、いまの株価など砂上の楼閣であると結論付けることができるわけです。

Next: よく当たるアナリストは、比較の対象を知っている

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