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なぜバイデンは駐韓米国大使を11ヶ月も決めずに放置する?「通貨スワップ」終了で冷めきる米韓関係

韓国と米国の仲は冷え切っている。米韓通貨スワップ協定は年末に終了し、駐韓米大使は前任が辞めてから11ヶ月も不在だ。アメリカがスワップ協定を延長しなかった理由として、韓国が北京五輪の外交ボイコットに追随しなかったことが挙げられている。実際のところはわからないが、韓国が中国に尻尾を振ったことを米国が快く思うはずもない。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

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※本記事は有料メルマガ『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2021年12月19日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

北京五輪「外交ボイコット」の輪に入るのか、入らないのか

アメリカのバイデン大統領は、北京五輪に政府関係者を派遣しないという「外交ボイコット」を表明している。その目的は、中国政府によるウイグル人など少数民族の弾圧に対して批判することである。

さらにアメリカに続いて、カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの4カ国も同様に外交ボイコットを始めた。

日本の場合は未だに調整中ということで、年内にも方針を明らかにするとのことだった。

それで、実際はどうするかだが、日経新聞の報道によれば、閣僚派遣は見送るが「外交ボイコット」という表現は使わないという。

中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害への抗議だけを理由とせず、人権問題を含めた「総合的判断」だとか、曖昧な表現を検討しているようだ。ただ、これだと米英から見れば「日本は中途半端」とみられる恐れがある。

日本の曖昧な対応はひとまず置いておくとして、韓国の場合はどうなのか。

韓国は「外交ボイコットをしない」と宣言した。これによって、中国から「韓国は家族」と表現された。しかも、中国で韓国の映画が初公開されたとか。

そんなニュースもあるのだが、米国に追随しなかったことで韓国は冷たい視線を浴びることになる。それが関係しているのか、米韓通貨スワップ協定が年内に終了する。

年内で終了「米韓通貨スワップ協定」

韓国銀行は、米国連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)と締結した一時的な通貨スワップ契約が、予定通り契約満期日である今年12月31日終了する予定だと明らかにした。

たったこれだけの文章なのだが、コロナ禍で韓国が米国と締結していたもので、内容は為替スワップだったのだが、韓国メディアはこれを米韓通貨スワップ協定だと報道している。

終了する内容を今さら解説しても意味はないので省略するが、これが今年の12月31日に終了する。

確かにコロナ禍の一時的な混乱は昨年よりも収まっているが、オミクロン株も登場してきた。韓国の場合、そのコロナが感染爆発中で連日7,000人を超えてきた。そして、ウィズコロナをストップさせた。

このような状況を鑑みれば、まだまだ米韓通貨スワップ協定は「延長」を韓国側が望んでいてもおかしくない。しかし、それが予定通り終了する。

私はこれを、北京五輪の外交ボイコットが関係しているのではないかと考えている。もちろん、他にも色々あるかもしれないが。

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