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2022年に来る「日本株の逆襲」バリュー投資家がいま仕込む銘柄は?コロナ後に成長する3つのテーマ=栫井駿介

上がり続ける米国株と一進一退の日本株。その違いは何か?

2021年は、2020年に引き続き新型コロナウイルスに翻弄される1年となりました。しかしそれは株式市場にとっては必ずしも悪いことではなく、むしろプラスに働いた側面が大きいと言えます。

2020年3月のクラッシュ以来、米国株はこの2年間ひたすら上昇を続けました。その背景にあるのは「異例の金融緩和」と「GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)」の一強支配にあると考えます。金融緩和は株式市場を間違いなく押し上げるものですし、コロナ禍での巣ごもりや在宅ワークはGAFAMの強みを一層強化するものになりました。

株式市場の動きには「金融相場」と「業績相場」があります。米国株の上昇は、この両方を追い風に受けたものだったということができるのです。しかも、米国では日本に先駆けてコロナ禍からの経済正常化が進みましたから、GAFAM以外の株価も上昇する素地があったのです。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

NYダウ 日足(SBI証券提供)

これに対し日本株は、アップダウンを繰り返しあまり冴えない結果となりました。これは米国の状況と比較すれば一目瞭然で、日本にはGAFAMのようなビッグテック企業がほとんど存在しませんから、将来の成長性も含めた業績に関しては見劣りします。そんな中で特に上半期は緊急事態宣言が連発されたので、多くの銘柄はなかなか上がりようがありませんでした。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日本でGAFAMに対抗するような銘柄としては、エムスリー<2413>があります。2020年は大幅な上昇を遂げた銘柄でした。しかしながら、あまりに加熱しすぎてPERが100倍を超えるような状況になってしまいました。こうなると遅かれ早かれ株価は下落するものですから、やがてその転換点が訪れ、そこからはこの1年下落の一途となっています。

エムスリー<2413> 日足(SBI証券提供)

エムスリー<2413> 日足(SBI証券提供)

同じように、withコロナ銘柄として上昇を遂げてきた企業も息切れしている企業が多くなっています。一時的な要因による増益だけでは上昇が続かないことは、投資家も見抜いているのでしょう。

それに対して、GAFAMなどはコロナに関係なく今後も業績を伸ばしそうな土壌があります。それでいてマイクロソフトを例に挙げてもPER40倍を切る水準ですから、極端に割高でもありません。ここを取ってみるだけでも、米国株の強さの理由が伺えます。

Next: 私が2022年の「日本株の逆襲」を想定する理由

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