ブラジルレアルの高利回りに騙されるな
また、ブラジルはトルコほど対外債務はないので米ドル高には強いですが、やはりコロナ禍による巨額の財政出動で財政は大きく悪化し、長期債利回りが急上昇したことから、国債の発行を短期債に集中させ、かなりの自転車操業状態となっています。
新興国通貨は安く、初心者の方だとスワップポイントなどに惑わされて、ついつい手を出してしまいますが、ブラジルレアルも買ってはいけない通貨なので、ご注意いただければと思います。
以上、2022年の相場展望でした。
やはり、今年も言えるのは基本に忠実に取り組むことが重要です。証券会社の宣伝に煽られて、トルコリラやリラ建債券に手を出してしまった人は、いまごろ真っ青になっていると思います。こういった落とし穴で大損しないようにしていきましょうということで。
image by:zimmytws / Shutterstock.com
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2022年1月6日)
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による