北京五輪で日本の選手が活躍してくれるのは結構だが、それよりも、この大会にはいろいろと問題点が多い。日本人選手も巻き込まれて失格になったケースや、外交ボイコットに参加した国の選手への不可解な妨害行為など、様々なニュースが飛び交う。韓国経済について扱う当メルマガでは、韓国人選手や韓国人の反応を中心に見ていこう。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)
※本記事は有料メルマガ『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2022年2月13日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
韓国人が激怒。北京五輪開幕式に「韓服」登場
中国は早速、開幕式でも韓国人を激怒させた。まず、元日を「チャイニーズニューイヤー(Chinese New Year)」と表記し、小市民を表現する際に韓服を着た女性が登場した。
旧暦を採用している韓国にとって、チャイニーズニューイヤーという表現は聞き捨てならない。
しかも、韓服を来た女性が登場したことで、中国が韓服の起源を盗んだとか、ネットで大騒ぎ。でも、旧暦は中国からだし、韓服の起源だって、元は中国からだろう。
別件だが、米国有名ファッション雑誌「VOGUE(ヴォーグ)」が最近、韓服デザインの衣装を「漢服(Hanfu)と紹介している。
日本には即クレームも、中国が相手なら我慢?
このようにいきなり反中感情が爆発する事態となっている。しかし韓国政府は、中国が怖いのか、抗議しなかった。もちろん、その対応にも韓国国民は激怒している。
韓国の放送局YTNは「韓服議論で黄長官は『抗議計画はない。日本の独島問題とは違う』と言った」と報道。
日本に対しては、すぐに抗議するなど強硬な姿勢を貫いたが、今回の北京五輪では中国政府に何も言えないというダブルスタンダードぶりが露呈した。
さすが、属国といったところだ。宗主国には逆らえないと。
スピードスケート・ショートトラックで韓国選手に相次ぐ反則判定
今回の北京五輪については、中国人選手を勝たせようとしている疑惑の判定があまりにも多い。だから、韓国選手が一方的に反則しているのかまでは定かではない。しかし、審判の判定はそう簡単に覆らない。
例えば、7日に行われたショートトラック男子1,000メートル準決勝では、韓国選手2人がそれぞれ組1位と2位でゴールしたが、失格判定を受けた。韓国選手の失格により、中国選手が決勝に進んだことで、韓国人が激怒している。
これを知った韓国人団体は、ソウルの中国大使館付近で集会を開き「中国国旗」を破りだした。
団体の代表は「わが国の韓服、キムチを奪うだけではなく、オリンピック精神を傷つけることに腹が立った」とか。集会に参加した若い女性は「このような判定は、若者の夢を奪うもの」として、「中国政府に何も言えないわが国の政府も糾弾する」と語った。
もはや、反中感情が高まるにつれて、韓国と中国がやり合う場外戦となる。
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