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「◯◯記者、許さん!」投資家がアナリストや記者に責任転嫁することの損失=栗原将

日銀発表後の円急騰の過程で、数多くの個人投資家が強制ロスカットされたり、大きな含み損を抱える状態になったのですが、この局面で掲示版に飛び交ったのが、「◯◯(記者)、許さん」といった書き込みでした。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)

勝ちからはあまり学べない一方、負けから学べることは多い

日銀ショックは某通信社記者のせい?

このところ、為替相場をにらみ続けていますが、チャートの他に良く見るのが、いわゆる掲示版です。匿名で投稿できるので真偽は定かではないですが、個人投資家の時々の感情を見ることができるので、参考にしています。

話題の“主人公”はなんといっても、某通信社の記者

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先週金曜日の「日銀が貸し出し金利マイナスへ」という記事で2円以上ドル円が爆上げになったものの、日銀の政策決定会合では全くの“ゼロ回答”。

結局、2円上げて、3円以上下げるという、大混乱のマーケットになりました。

日銀発表後の円急騰の過程で、数多くの個人投資家が強制ロスカットされたり、大きな含み損を抱える状態になったのですが、この局面で掲示版に飛び交ったのが、「◯◯(記者)、許さん」といった書き込みでした。まあ、今となっては、単なる憶測記事としかみなされないもので、確かに、この記者さんの今後はかなり厳しいものになるとは思います。

でも、ひとりの投資家として心得ておきたいのは、「損した時に、記者とかアナリストのせいにすると、自分が損だ」ということです。

自己責任の否定による二重の損失とは

損をした時、「自分以外に責任がある、◯◯のせいだ」と思えば、怒りは収まるかもしれませんが、そこからの学びはありません

そもそも、投資は、2勝8敗だと思っています。

で、勝った時には、「自分の考え、センスが良かった」と思うのが人間なのですが、なぜか負けた時には、自分のせいにはならない。加えて、勝ったといっても、単なるラッキーな勝ちもあります。そこからは学びはありません(もし、「今回の勝ちは単なるラッキーだ」と冷静に判断できるならば、数少ない勝ち組の可能性が高いです)。

つまりは、勝ちからはあまり学べない一方、負けから学べることは多いのです。

欲が強過ぎたとか、逆に恐怖心に負けて利を乗せられなかった等。負けた時に冷静に振り返り、次に繋げられるかどうかで、長い目で見た勝率が上がってくるのだと考えています(それでも、勝率10割はありません)。

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海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2016年4月29日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

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