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上司からのパワハラを苦に社員が焼身自殺?「くら寿司」は文春の報道を真っ向否定も、SNS上では“パワハラの連鎖”など元バイトによる内情暴露が続々

回転寿司チェーンの「くら寿司」で店長を務めていた男性社員が、上司からの度重なるパワハラを苦に、店の駐車場で焼身自殺をしたというショッキングなニュースを文春オンラインが報じ、大きな反響を呼んでいるようだ。

記事によると、焼身自殺があったのは山梨県甲府市になるくら寿司の駐車場。同店の店長を務めていた人物は、上司のスーパーバイザー(SV)によって日常的にパワハラを受けていたといい、あまりにも大きな怒声がフロアにまで響き、客からクレームが入ったこともあると、同店の元従業員が証言しているとのこと。

焼身自殺をした店長は、死の直前に「店に火をつけてやりたいと思っている。いつも空の灯油用ポリタンクを車に積んでいるんだ」などと周囲に話していたといい、かなり追い込まれた状況だったことが窺える。

なお上司のスーパーバイザーは、直撃取材に対し「そういうこと(罵声や叱責)は特に本人にはしていませんので」と回答。さらにくら寿司本社も「ご指摘のような店長に対するパワハラ行為があったとの事実は確認できておりません」と回答するなど、店長の自殺とパワハラとの関連性を完全否定しているようだ。

SNS上には過去のバイトたちによる暴露が続々

今回の件に関連して、約30年前に出版された『完全自殺マニュアル』の名前もトレンド入りするなど、焼身自殺という手段を取ったことに対して驚く向きも多い今回の件。というのもこの本には、数ある自殺方法のなかでも焼身自殺は最も強い苦痛を伴うため、普通ならおすすめできないと記載されているとのことだからだ。

いっぽうで、昔から政治的な抗議など何らかのメッセージを強く訴えたい際に、この焼身自殺が多く行われてきたのも事実。それゆえ店長もよほどの恨みを抱えて焼身自殺を図ったのではないかという見方が、SNS上では大勢を占めている状況だ。

にもかかわらず、先述の通り店長の上司らは、パワハラの事実は無いとの姿勢で、さらにくら寿司本社は自殺の原因に関して、業務に関連しない店長の個人的な事情によるもの、といった回答もしているとのこと。

それどころか、このニュースが報じられて反響を呼んでいる最中に、くら寿司の公式ツイッターは、こともあろうか“炙り寿司”をPRする投稿も行っていたようで、これには「このタイミングで炙りの宣伝するとか頭おかしいんじゃねーのか」「呆れてものも言えないわ」と、さらなる批判の声があがっている。

またSNS上では、過去にくら寿司でバイトなどとして働いていたという人々による“内情暴露”が、続々と投稿される展開に。それらを総合すると、職場で怒声・罵声が飛び交うのは日常茶飯事だったようで、統括リーダーの社員が店長に毎日罵倒され、さらにその店長もエリアマネージャーに罵倒されるという、いわば“パワハラの連鎖”といった状況も起こっていた模様。今回のような件に対しても「いつか起こるとは思ったわ」という声があがるなど、それほどに殺伐とした職場環境だったようだ。

記事内容を全否定のくら寿司が法廷闘争に持ち込む可能性も?

特にファミリー層の外食先としては定番中の定番となっている回転寿司。その業界は、中小チェーンの淘汰が進み、くら寿司にくわえて「スシロー」「はま寿司」「かっぱ寿司」といった4つのチェーンがしのぎを削っている状況だが、近年ではスシローが売り上げ・店舗数ともに頭一つ抜け出した感があるようだ。

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そんななか、回転寿司業界で初めてタッチパネルを導入し、さらに“寿司カバー”や“びっくらポン”を開発・採用するなど、その先進性と独創的な工夫の数々で存在感を大いに放ってきたくら寿司。だが、いっぽうで過去には自社の“悪口”を巡って、なんとプロバイダー業者を訴えるという、少々ネガティブな方向で目立ってしまったことも。

投稿の内容は、くら寿司が少し前まで店舗名にも冠していた“無添”をいうワードを「イカサマくさい」と断じたもので、これに対しくら寿司は書き込んだ人物を特定すべく、プロバイダーのソネットに情報開示を求めるも、ソネットはこれを拒否。これによりくら寿司は法廷闘争に踏み切ったのだが、東京地裁は2017年4月の判決で「書き込みは、くら社の社会的評価を低下させるものではなく、仮に低下させるとしても、書き込みには公益性があるため違法性はない」として、くら寿司側の請求を棄却している。

いっぽうで2019年には、くら寿司で働いていたアルバイトが、ハマチの切り身をゴミ箱に捨てた後に再びまな板に載せるという、いわゆる“バイトテロ”動画が拡散したことがあったのだが、その際にくら寿司は「刑事、民事での法的処置」といういたって強硬的な姿勢を取り、最終的にはバイトら3人が書類送検されるという、この手の騒動では異例の展開となったことも。

このように、自社のブランドや信用などが失墜する恐れのある事態には、裁判も辞さないといったシビアな対応をするイメージも少なからずあるくら寿司。今回の“文春砲”に関しても、記事に書かれた内容とくら寿司側による主張とはまったくの平行線なだけに、その真偽を巡っての法廷闘争に発展する可能性も、今後大いにありえそうな情勢だ。

Next: 「一緒に働いていた従業員さんの心の傷も心配です」

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