菓子パンの定番であるメロンパンのなかになんとチャーシューを入れたという、その名も「チャーシューメロンパン」なる食べ物がここに来て突如トレンド入りし、ネット上を騒然とさせているようだ。
( ° ཀ ° )トレンドにおる #チャーシューメロンパン って、この間見かけたアレか…! pic.twitter.com/DBNxEPsxdu
— アイラップ【公式】 (@i_wrap_official) May 31, 2022
初めてマックグリドルを食べた時の様な衝撃だったのだろうか……(#)
チャーシューメロンパン、ちなみに香港とかローソンとか横浜中華街に実在するそうな。 pic.twitter.com/9SXYi7MZP3
— ハチワレ大佐 (@8ware_Colonel) May 30, 2022
今話題のチャーシューメロンパン、この前皆で食べたよね、、、あまじょっぱくて新鮮な味だった、、、、、、、 pic.twitter.com/gq8KweWzzN
— こんぶだし (@boxpushdashi) May 30, 2022
甘いメロンパンとしょっぱくて肉々しいチャーシューが果たして合うものなのかと訝しむ声も多いいっぽうで、食べたことのある人からは「あまじょっぱくて新鮮な味」「初めてマックグリドルを食べた時の様な衝撃」などと、その味わいは一抹の違和感はあるものの、なかなか悪くないといった感想が多い模様。
日本では2018年頃から話題になり始めたというチャーシューメロンパンだが、2020年にはローソンが商品化したこともあり、徐々に知名度が上昇。最近では中華街での“食べ歩き”フードの新定番となりつつあるといい、さらにネット通販でも取り扱うところがこのところ増えているようだ。
コロナ禍で超有名店も閉店と苦境の中華街
3年ぶりに新型コロナによる行動制限がない状況で迎えた先のゴールデンウィークには、久々に以前のような賑わいが戻ったという横浜中華街だが、その光景もここ10年ぐらいでかなり様変わりしたといった声も多い。
具体的には格安な食べ放題店の乱立が進行し、さらに今回のチャーシューメロンパンもそうだが、若者などの食べ歩き需要に沿ったテイクアウト店が幅を利かせるようになるなど、いわば“原宿”のような様相だというのだ。
最近の中華街は原宿みたいな雰囲気になって情緒がなくなってきたなぁ、なんて思っていたけど、聘珍楼も移転しちゃうのか。横浜中華街で日本最古の老舗が閉店、「ガチ中華」ブーム到来で淘汰の危機(ダイヤモンド・オンライン) https://t.co/h20RqQdUlH
— odetteeodile (@odetteeodile) May 27, 2022
食べ放題のお店が増えて数年前とは様変わりしていた横浜中華街。関帝廟は変わらずに。 pic.twitter.com/vSxIWmYXmI
— 寿 (@HiS_YM) December 18, 2017
ずいぶんと久しぶりに横浜中華街に行ったけど大分様変わりしてたなぁ。占い屋と食べ放題ばかりになって何だか残念でした。
時代の流れですね。
とある名店が昨日で閉店してしまい、ショックが隠しきれません。
青春時代の思い出と共に。
お疲れ様でした。— FUTCH 69 TROPICAL BAR ACID (@futch_69) March 24, 2019
そんな横浜中華街の現状を象徴するような出来事として、つい最近大きな話題となったのが、現存する国内最古の中国料理店として知られる「聘珍樓横濱本店」が移転のため閉店するというニュース。
もともと以前から移転の予定があったという聘珍樓だが、コロナ禍で中華街全体の経営が落ち込むなか、その時期を前倒ししたといい、移転先や移転後の開業時期などは未定とのこと。これに対し利用者などから「中華街のシンボルが一つ失われる」と惜しむ声が多くあがっているというのだ。
実際、2021年からの1年間で約40店舗の料理店が閉店に追い込まれるなど、他の飲食店と同様に厳しい状況が続いているという横浜中華街。特に7階建てビルで営業していた聘珍樓のような大箱、しかも高級路線の店は、社用などでの大人数の会食がご法度とされる状況下が、相当な向かい風となったことは想像に難くない。
さらにいえば、日本にいながらにして本場中国の料理が味わえるというのが、横浜など旧来からある中華街が持っていた観光地としてのウリのひとつで、1884年に開業した聘珍樓もその一端を担ってきたわけだが、最近では旧来からある中華街以外にも、都内なら池袋や高田馬場など、さらには埼玉の川口といった、中国人が多く住み集うエリアにも、本格的な中華料理店が多く存在している状況。
それらが最近では、食道楽な日本人の間で「ガチ中華」「マジ中華」と呼ばれ、大いに話題となっているのだが、それに伴って旧来からある中華街の存在意義はかなり薄れつつあるというのだ。
“食べ歩き”客は飲食店にはあまり入らない?
このように苦境が続く中華街にとっては、今回取沙汰されているようなチャーシューメロンパンが流行の兆しだという状況は、今後の街のさらなる賑わいを呼ぶものとして、まさに吉報だと言えそうなのだが、実際のところはそうは甘くはないといった声も。
というのも、近年増えている食べ歩きメインの若者層は、中華街にやって来ても買い食いするばかりで、中華料理店には入らないといった傾向があるようで、旧来から店を構える飲食店の売上にはあまり寄与していないという話もあるのだ。
夕方、ホテルから歩いて5分の横浜中華街に食べ物の買い出しへ。まずは翌朝の朝ごパンを。それから中華街を散歩しながら食べたいものをどんどん買っていきます。中華街は閑散としていた先月より人も増えて、食べ歩きをしている若者であふれていましたが、店内飲食はまだ不況の様子。 pic.twitter.com/amd5iLeMFa
— 7IRO (@7irosenpai) October 26, 2020
友達に中華街どの店おすすめ?って聞くとみんなバラバラなのは、まあ、やはり全体的に美味しいってことだね。最近コロナや食べ歩きで若者は肉まんとかしか食べないから店が潰れてるって話聞く。ちゃんと店で美味しい中華料理食べようよ。
— 長谷川貴子@古民家暮らしイラストレーター (@carrs0123) April 20, 2022
そうですよね。観光地もそうで、中華街は見た目の混雑以上に、売り上げは厳しいと聞いてます(若者は食べ歩きでお店に入らない)。江ノ島も、人出は9割戻ったけど、売上は6割だそうです
— Takuro⚓️コロナ情報in神奈川県/横浜市/東京都(全国も) (@triangle24) May 29, 2022
コロナ禍の苦境からの復活、さらに時代の変化を受け入れつつも新たな存在価値を見出していきたい中華街ではあるものの、その道はまだ半ばといったところのようだ。
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