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福岡パルコ、風俗店の無料案内所を模した展示が物議。本当の案内所からも「こんなに怪しくない」と苦言。即撤去の対応に「なら最初からするな」の声

福岡市の天神にある福岡パルコが、こともあろうか店内に風俗店の「無料案内所」を模した展示を展開していたとして、批判が殺到している。

報道によると、問題の展示は九州を拠点に活動する様々なジャンルのクリエイターやブランド、ショップなどが出展するイベントを紹介する趣旨もので、同店の1階エントランスに設置されていたとのこと。

その外壁には「無料案内所」と書かれ、出展者の紹介欄には「本日の出勤」という文言が。さらに内部には、下着姿の女性の絵や「刺激担当当店No.1」「感覚刺激コース始めました」「オプションは別途ご相談ください」などといった、性風俗店の広告を意識したような文言が多く並んでいたという。

福岡パルコによると、今回の展示は同店の従業員が制作したといい、来場者からのクレームが相次いだことを受けて、14日の閉店後に撤去されたという。

街の景観悪化で問題視されたことも

日本各地の歓楽街と呼ばれるエリアには必ずといっていいほど存在する「無料案内所」。そのエリアに立地する性風俗店、あるいはキャバクラやガールズバーなどを店内にて無料で紹介、かつ案内をするという施設で、夜遊び好きの男性なら一度は利用した経験があるかもしれない。

その実態は、案内所内にある広告パネルの掲示料によって運営、あるいは紹介した店からのマージンなどで運営しているといった、各種法令を遵守した“真面目”なところもあるいっぽうで、なかには「案内と紹介は違う」と後から金を要求したり、稀にぼったくり店と結託しているところもあるなど、要はピンキリあるようである。

以前の歓楽街ではよく見られた客引き行為が、各地の条例によって厳罰化されたことで、その代替として増えていったという経緯もある「無料案内所」。福岡パルコのある福岡市内においても、一時期は日本最大の歓楽街である新宿・歌舞伎町と肩を並べるほどの軒数が存在し、街の景観悪化に繋がると地域住民から問題視されたことも。

そのため福岡県では「無料案内所」への規制強化が進み、最近では性的感情を刺激する広告パネルの掲示は店内外とも禁止で、さらに風俗関係の割引券や冊子などを置くこともできなくなっているようだ。

しかしながら、今回の福岡パルコによる展示は、先述の通り下着姿の女性の絵や「感覚刺激コース始めました」などといった文言など、かなり過激な表現が並んでいたといい、これには実際に中州で無料案内所を運営しているという人物からも「中洲の案内所って下着、QRコード貼ったら条例違反なんすよね」「こんな怪しくない」などと、苦言を呈される始末。

出展したアーティストなどへの侮辱を孕むということで問題視されている、今回の福岡パルコによる「無料案内所」展示だが、仮に実際の条例に即して考えてみてもアウトになる可能性が高いような、相当に行き過ぎたものであったようだ。

「だったら最初からするな」パルコに対応に呆れる声も

多くの批判の声を受けて、問題の展示物を撤去した福岡パルコだが、その展示の意図として「中洲に店が近いため、コロナ禍で打撃を受けた街を応援する意味があった」と弁明しているという。

ただ先述の通り、実際のところは増殖する一途だった「無料案内所」に対し、地元民は県や警察に規制強化を促した経緯があるなど、地域からはあまり歓迎されていない存在であったのは明らか。さらに一部の「無料案内所」に関しては、指定暴力団幹部にみかじめ料を渡していたことも過去にはあるなど、暴力団の資金源になっている可能性も取沙汰されている。それだけに“街を応援するため”という言い草は、かなり苦しいものがあると言わざるを得ない。

また今回の展示に対しては、出展していたクリエイターなどからも当然のように批判が寄せられていたようで、なかには展示を引き上げてしまったという方もいる模様。出展者をあたかも風俗嬢になぞらえたような展示が、出展者から広く受け入れられると福岡パルコ側が想定していたとすれば、まさに見通しが甘すぎで、クリエイターらへの尊敬があまりにも無さすぎるだろう。

いっぽうで、批判の声を受けてすぐさま謝罪して展示を撤去するいう、昨今のこの手の騒動においてはまさにお決まりのパターンといった対応を取った福岡パルコに対しては、「だったら最初からこんなことをしなければいいのに」といった意見も。「ちょっと奇を衒ったことをやってみたんけど、怒られたので引っ込めちゃいました」といったような、なんとも軽々しいそのスタンスにも、呆れる声があがっている状況だ。

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