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岸田首相「資産所得倍増プラン」が日本を救う日。“一億総株主”実現なら株価も企業業績も右肩上がりへ=栫井駿介

日本人が日本の企業に投資するために

しかし、預金を金融資産に動かすといっても、日本株ではなく外国株に流れた場合、先ほどのような日本株が安定するとか、長期的に伸びていくストーリーは成立しません。
現に今、外国株のインデックスオールカントリーや米国株のインデックスを買う人が非常に増えています。
こうなってくると、やはり日本株は恩恵を受けにくいところがあります。

ここで必要なのは、日本企業が投資するだけの魅力を付けるということです。

実際に多くの日本人の投資家は株で金融資産を持っています。
投資信託もありますが、実は金額としては小さい方なんです。

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この画像は野村証券の資料ですが、株式投信、さらに外国投信が非常に小さくなっています。
現状のお客さんの資産状況を見ても、外国株まだそんなに多くないんじゃないかと思います。

やはり日本人が、日本の企業の株に投資したいと思っている可能性が高いです。

ここでもし素晴らしい企業が出てきて、大事な資金を日本の素晴らしい企業に投資するという流れが起きれば、日本株の将来も明るいんじゃないかと思います。

<将来的には個別株への投資も>

1つ政府に要望するとしたら、401K、iDeCoでも個別株への投資が可能にして欲しいというものです。

米国の401KやIRAは個別の株にも投資できます。日本の401KやiDeCoは、実は投資信託にしか投資できなくて、個別株には投資できません。NISAだったらできますが、積立NISAはできない。

しかも、現在拡充が検討されているのは、ただのNISAよりも積立NISAの方です。ぜひiDeCo、401Kでも個別株に投資できるようにしてほしいなというのが私の要望です。

 

株主的な視点を持つことの重要さ

なぜ私が個別株について大きく言うかといえば、これは単なる金融資産だけの話ではないからです。

岸田さんも『1億総株主計画』と言っていましたが、1億人みんなが株主になったら、株主的な視点を持てます。

日本の社会、特にマスメディアを見ますと、どちらかといえば左寄りですね。資本家ではなく貧しい人のために、という話が多いです。しかし、それだけでは国として成長していかないし、イノベーションも起こりにくくなります。

 

Next: 「株主」が増えると社会が変わる。「資産所得倍増プラン」の可能性

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