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安倍氏亡き後“成長できない日本”の舵取りを岸田首相は担えるのか?自民党党内人事と次期日銀総裁の行方に注目するマーケット=山崎和邦

自民党内人事と来春の日銀総裁人事

参院選が終わり、8月~9月に内閣改造と、自民党役員人事や、来春の日銀総裁人事へ、市場の関心が集まる。日銀総裁は財務省出身者と、日銀生え抜きが交代でやる原則があったが、次期総裁は間違いなく日銀生え抜きを起用することを軸として進むであろう。副総裁にリフレ派が就くか否かは、金融政策の出口戦略にも影響を与え、マーケットを左右し得る要素である。安倍元首相に近かった人物の影響力が低下するだろう。

ただし、参院選の自民党大勝は、安倍元首相の弔い合戦の要素もあったとすれば、安倍氏に近かった人物の影響力を遠ざけることは容易ではないだろう。例えば、財政出動積極派で、マーケットの耳目を集めた高市早苗自民党政調会長の去就などが、関心事の一つになろう。

日銀総裁は財務相出身者が10年務めた後になるため、日銀出身者になる可能性が非常に高い。候補に名前が挙がるのは、雨宮副総裁と、その前任の中曽宏・大和総研理事長である。

雨宮氏は異次元緩和を始め、過去四半世紀の金融政策の設計に深く関わったし、政界や官界の人脈も豊富である。

一方、中曽氏は金融システムや市場の危機管理の経験が長く、BIS(国際決済銀行)の市場委員会で議長を務めたこともあり、海外とのパイプも太い。

2人の内、どちらが就任したとしても、任期5年間の中のどこかで、異次元緩和の出口戦略が課題になることは間違いない。

中曽氏は量的緩和の幕引き作業(2006年)で金融市場局長を担った経験がある。岸田内閣では日銀総裁は手堅く日銀生え抜きを選び、副総裁の方で一定の独自色を出すことを考えるだろう。または、初の女性起用もあるかもしれないが、そういう奇をてらっているヒマはなかろう。

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<山崎和邦の投機の流儀 vol.527 7/10号>

第1部:当面の市況
(1)市況コメント
(2)当面の市況
(3)週末の状況 
(4)プライム市場が始まってから3ヶ月強、売買代金3か月振りの低水準
(5)「原発超再編構想」─「棚ぼたを食うためには、常に棚の下に居ろ」
(6)今後とも、台風の目の一つである「東電株」 
(10)南関東6月の街角景気、5ヶ月ぶり悪化
(11)国内の銀行・生保が外債売り越し最大 
(12)マザーズ指数が1ヶ月ぶりの高値
(13)参院選後の3年間は「選挙がない『黄金の3年』に恵まれるかどうか」は判らない
(14)6月調査の日銀短観(7月1日発表)によれば、ものづくりは不調、サービスは好調
(15)「外交の岸田」に難問
(16)7月8日の安倍元首相銃撃事件に関する懸念
(17)安倍元首相が白昼の凶弾に倒れた後、株価が上げ幅を縮小した程度で済んだが・・・

■ 第2部:中長期の見方
(1)「失われた30年の終わり」これからはこうする
(2)割安株の安値圏内(したがって業績は悪い)において、株価の復元を期待して、中長期保有するスタンスで投資し、保有する。この方法は、最近の乱高下相場の中でも利益を出し続けてきた
(3)「長期運用なら株と債券に分散を」
(4)武者リサーチ最新号より原文のまま抜粋─「今日の日経平均27000円台から2年後には4万円、10数年後には10万円になると考えます」
(5)「社会的価値」と「経済的価値」とを混同させてきたGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)
(6)FRBのインフレ対策の失敗
(7)円安を本気で止める姿勢も見えず、手段もない。
(8)経済政策論議で出るであろう「高圧経済と経済政策論議」
(9)再び「核兵器禁止条約推進派に日本が背を向けるのは正しい」

■ 第3部:読者との交信蘭

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山崎和邦 週報『投機の流儀』』(2022年7月17日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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大学院教授(金融論、日本経済特殊講義)は世を忍ぶ仮の姿。その実態は投資歴54年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用。後半は、自己資金で金融資産を構築。さらに、現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学院で講義。2007年7月24日「日本株は大天井」、2009年3月14日「買い方にとっては絶好のバーゲンセールになる」と予言。日経平均株価を18000円でピークと予想し、7000円で買い戻せと、見通すことができた秘密は? その答えは、このメルマガ「投機の流儀」を読めば分かります。

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