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「NFT(アート)は、ハイブランドのように定着する」

NFTは稼げないと投資家たちが逃げ出していますが、そんな人たちはNFTの本質を見誤っています。ハイブランドが行っているVIP戦略を真似ることで、NFTは価値の落ちない作品として生き残るのではないでしょうか?(『 西野亮廣エンタメ研究所 西野亮廣エンタメ研究所 』西野亮廣)

※本記事は有料メルマガ『西野亮廣エンタメ研究所』2022年9月5日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月分無料のお試し購読をどうぞ。

NFT(アート)は、ハイブランドのように定着する

おはようございます。「プールの後って眠くなるよね」と言っているキングコング西野こと「42才」です。

さて。

今日は『NFT(アート)は、ハイブランドのように定着する』という僕なりの仮説をお話ししたいと思います。

少しだけ見えてきたNFTの輪郭

NFT(主にSNSのアイコン画像のNFT)に本格参入してから1週間が経ちました。

1日1体ずつオークション形式で出して(日曜日はお休み)、計6体。

6体の合計価格は19ETH(イーサ)となりました。

日本円にすると、約420万円です。

0.01ETH(約2,200円)で出している「SHINZO(心臓)」のNFT(数量無制限)は、この1週間で2,500個ほど売れて、日本円にすると550万円ぐらい。

売上はすべてチムニータウンDAOで使ってください。

ちなみに、『ニウエ』という人口1,800人ぐらいの国(世界一海が綺麗な国)に、そこそこ高い焼却炉をプレゼントしたのですが(※ゴミ焼却施設が無いと海が汚れるのよ)、ニウエの焼却施設の設備投資とかにまわすのもアリかも。

「ゴミを売って、海を綺麗にする」という物語は素敵です。

せっかく、『CHIMNEY TOWN』だし、せっかく『Poubelle』なので、そういった「物語に絡めた使い方」がイケていると思います。

この「売上の使い方」の話は、あとで出てくるので、ちょっとだけ覚えておいてください。

さて。

NFTのデパート(OpenSea)の取引量が今年5月に比べて99%減という状況で、数多のNFTプレイヤー達が目眩でクラクラしているタイミングで、僕らは参戦を決めました。

その真意は、9月5日のVoicyでもお話ししましたが…。

NFTを「稼げる/稼げない」で議論し、「稼げない=オワコン」と結論するのは、あまりにも勿体無いと僕は思っています。

正しくは「投資対象になることもある」というところで、NFTの面白さ(可能性)は、それだけではありません。

たとえば、『鍵』とか『チケット』の受け渡しって面倒臭いじゃないですか?

わざわざ待ち合わせをしたり、あるいは郵送しなくちゃいけない。

NFTはそれをオンラインでやれるようにしたわけで、「値が落ちたから無価値だよね」は、投資家の一つの言い分でしかありません。

たとえばね…

今、兵庫県川西市に作っている『見上げる家(西野邸)』は「レンタルスタジオ」としても貸し出そうと思っているのですが、当然、「鍵の受け渡し」の問題があります。

今のところは『Akerun』というスマートロックのシステムを使おうかと思っているのですが、それこそ「鍵そのもの」をNFTで売り出せば、決済はそこでできちゃうし、買った人は「(その日の)鍵の転売」もできる。

参照:a42 株式会社、NFT がカギになる Web3 スマートロックシステム「wΞlock」を発表-PR TIMES

このNFTには「投資価値」はあまり無いと思うのですが、決済手段や受け渡し手段として、単純に「便利」なわけで、そこに価値はあります。

なので、投資家でもないのに、NFTを「稼げる/稼げない」だけで見ている人って、ものすごくアホなんです。

NFTは、あくまでツール(手段)であって、「お金」と同じで、そこに、「綺麗」も「汚い」もないし、良し悪しもない。

NFTという選択肢は「知らないよりは、知っていた方が、自分達の生活が豊かになるよね」というぐらい。

「投資対象」ではなく、「投資対象にもなりうる」のがハイブランド

さて。

NFT(主にSNSのアイコン画像NFT)は、これからどこに向かうのでしょうか?

生き残るのであれば、どんな生き残り方をするのでしょうか?

これは、まだまだ僕の仮説にすぎませんが、NFTは「ハイブランド(ハイブランド商品)」のように定着すると見ています。

ハイブランド商品って、あまり値が下がらないので(買った時と近い値段で売れるので)、実際、安いんですね。

下手すりゃ、買った時よりも高くなることもある。

クリスマス翌日のメルカリを見ると、ハイブランドのバッグとかがズラリと並んでいます。

パパ活に励んでいる女の子がパパからプレゼントしてもらった商品を横長しているわけですね。

ハイブランドの商品は「転売価値(リセールバリュー)」が高いので、そういう使われ方もしますが、しかし、ハイブランドのユーザーは「転売目的じゃない人」がほとんどです。

「転売することもできるけど、持っておきたい」という。

NFTが目指さなきゃいけないのは、そこで、2022年上半期に見られたNFTブームは、「安いうちに買って、高く売る」という転売目的のそれです。

そこを追っちゃいけない。

学ぶべきはハイブランドの立ち振舞いで、彼らがいかにしてハイブランドになりえたのか?

ここを徹底的に追及する(真似ぶ)必要があります。

そこには、

『流通量』のコントロールもあるでしょう。

「イベントの打ち出し方」もあるでしょう。

このあたりは『VIP戦略』の時にメチャクチャ勉強したのですが、彼らは、たとえ売れたとしても、ブランド価値が下がるようであれば、売りません。

あとは、ここ最近のサロンでも書いてますが、意外と「人」です。

僕は基本天才ぶりたいヤツなので、ヨレヨレのTシャツなんかを好んで着るのですが、ときどきハイブランドの服も買います。

すると、季節ごとにブランドさんから連絡があるんですね。

それも営業営業していない距離感の。

あと、お手紙をいただくこともある。

「人」でガッツリと掴みにいっていて、それこそがプライスレスで、ここがハイブランドをハイブランドたらしめるラストパンチだったりします。

「たくさん売れたー!やったー!」

「完売したー!やったー!」

じゃないんです。

この動画がメチャクチャ勉強になります。

NFTは「投資対象」になりうるけれども、「投資対象」として売っているうちは、ハイブランドのようなポジションには行けない。

冒頭で、「DAOのお金の使い方」のお話をさせていただきました。

「ハイブランドが売上をどう使っているか?」が、チムニータウンDAOの直近の勉強テーマなのかもしれません。

僕も、まだまだ分からないことだらけ。

面白くなってきました。

現場からは以上です。

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2022年9月配信分
  • 今日は「箸休め」回(9/11)
  • 【何回言わせるんだ!】戦略的に『株』を持たせろ!(9/10)
  • ファンビジネスの運営スタイル(9/9)
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※本記事は有料メルマガ『西野亮廣エンタメ研究所』2022年9月5日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月分無料のお試し購読をどうぞ。

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西野亮廣エンタメ研究所 西野亮廣エンタメ研究所 』(2022年9月5日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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