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なぜ不労所得を夢見る不動産オーナーは失敗するのか。専門家が見た“本当は防げる”失敗事例集=俣野成敏

不動産オーナーに憧れる人は多いと思いますが、物件を賃貸付けして他人に貸し出すのは、思った以上にトラブルがつきまとうもの。今回は、実際にあったトラブルの実例をピックアップしました。実際のトラブルにどう対処してきたのかを国内不動産の専門家に解説していただきます。( 俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編 俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編

【関連】なぜ日本は「安い国」に成り下がったのか。安い物価のツケを低賃金で払い続けてきた私たち、インフレで総貧困化へ=俣野成敏

※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2022年11月15日号の一部抜粋です。続編にご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年独立。フランチャイズオーナーや投資家として活動。サラリーマン時代に副業で出版した『プロフェッショナルサラリーマン』でビジネス書作家デビュー。「仕事術」「お金」「コンディション」「副業」などテーマは多岐にわたり、異分野で10万部超えを3度達成。著者累計は49万部。これからは、サラリーマンでも副業やお金の知識向上が不可欠と実感し、啓蒙に尽力している。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大賞』を6年連続受賞。

憧れの「不動産オーナー」になるも挫折する人が多数?

こんにちは。俣野成敏です。今回は「『トラブルは未然に防げる』不動産オーナー失敗事例」特集をお送りします。

不動産オーナーに憧れている人は多いと思いますが、物件を賃貸付けして他人に貸し出すのは、思った以上にトラブルがつきまといます。上手く付き合っていくしかないとはいえ、なるべくなら未然に防ぎたいというのが正直なところ。

MJトラスト株式会社の代表取締役にして国内不動産の専門家である丸山修平さんにお話を伺いました。今回は、実際にあったトラブルの実例をピックアップしました。実際のトラブルにどう対処してきたのかを、丸山さんに解説していただきます(本特集は、会話形式でお送りします)。

プロフィール:丸山修平(まるやま しゅうへい)
新卒で物流企業に就職するも、会社が半年後に倒産。その後、父親の紹介で2500室の不動産物件を所有する不動産会社社長と面会し、不動産の将来性に目覚める。日本橋にある老舗不動産会社に勤務した後、26歳でMJトラスト株式会社を設立。事業用オフィスやホテルの売買仲介、マンションのリノベーション事業、物件管理業務などを事業とする。現在は、会社経営以外にビルオーナーや個人投資家などを対象に、不動産の総合コンサルティングも行う。投資初心者向けには、プロの投資家や資産家が実践している不動産投資法を指南する講座が好評を博している。

※本記事は、丸山さんへの取材をもとに、筆者(俣野)が適宜内容を補って執筆しています。

マンションであっても、管理を怠ると半世紀と持たない

俣野:サラリーマンの方にとって、大家業は憧れの職業の1つだと思います。ただ、不動産は株や債券などと違って「お金を出せば結果が出る」というモノではないという点が難しいところです。

丸山:とはいえ不動産事業にも、現在は多くの外注先がありますから、物件管理を依頼したり、清掃業者を頼んだり、といった一部委託は可能です。

もちろん任せっぱなしにはできませんし、最終判断は自身で行わなくてはなりませんが。

その一方で、業者には任せず、自己管理をしているオーナー様も少なからずいらっしゃいます。ただ、素人管理となりますと、どうしても手が届きにくく、物件の魅力低下につながりがちです。

たとえば、こんな感じです。

自己管理の結果、屋根が崩落(写真はイメージです)

自己管理の結果、屋根が崩落(写真はイメージです)

俣野:屋根の崩落とは、木造物件ですか?

丸山:いや、鉄筋コンクリート(RC)造の物件です。地震などではなく、原因は経年劣化でした。築35年ほどの5階建マンションですが、屋上防水を長年怠っていた結果、崩落してしまったのです。

Next: 安い買い物には必ず理由がある。家賃保証は後になって高くつく?

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