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老後資金を枯渇させる高配当株の落とし穴。優良銘柄を見抜く3つのポイントと注目3銘柄とは?=佐々木悠

<おすすめ高配当株その3:三井住友フィナンシャルグループ<8316> 配当利回り4.06%>

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SMBCは配当を減らす事なく基本的に増配、あるいは配当金を維持する方針の企業です。配当性向、配当金共に右肩上がりですから、有言実行の企業です。

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出典:三井住友フィナンシャルグループ HP

安定的な大企業であり、安心感がある高配当銘柄と言えるでしょう。

しかし今後のリスクとして配当性向が上昇している事に注目してください。配当金が増えているにも関わらず、配当性向が高くなることで、少しづつ増配の余地が無くなってきています。決算会説明資料では 目標である配当性向40%を達成 とあることから、今後の増配の可能性は決算次第、となるでしょう。

また2023年1月現在、銀行株は金利上昇への期待感から株価が上昇しています。先ほどの海運株ほどではありませんが、現在の相対的な株価水準は高くなっていることを理解した上で投資していきたい企業です。業績の長期的な成長を見込まないとしたら、今は無理に投資するタイミングではないと考えます。

細く長く、高配当銘柄と付き合ってきたい

いかがでしたでしょうか?

目先の配当利回りに惑わされず、バブルを避けながら高配当株投資を行っていきたいものですね。

おすすめの3銘柄を見てあなたはどのような事を考えましたか?

「JT、コマツ、SMBCか…大企業でつまらないな」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

おっしゃる通りテンバガーを達成するような爆発的なキャピタルゲインを生み出す企業とは言えないしょう。

しかし、配当銘柄へ投資する目的は「安定的に配当金を受け取り続けること」です。

すなわち企業にも継続的・安定的に利益を生み出してもらう必要があるのです。

こういった安定業績企業に投資し、ゆっくりと、細く長い配当金生活を送りたいものです。


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image by: aslysun / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2023年1月27日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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