「異次元の少子化対策」を掲げた岸田首相に対し、ネット上ではひとり出産で1,000万円支給など本当にこれまでになかったような思い切った策を打ち出さないかぎり、岸田首相が「異次元の無能力者」であることが証明される以外なんの成果もないのではないか?といった落胆の声も聞かれます。できうることならさっさと辞任されることがもっとも効率的で、日本に平和をもたらす少子化対策になるのではないでしょうか。(『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2023年1月29日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
岸田首相は「異次元の無能力者」?
岸田首相は1月4日に行った記者会見で、「異次元の少子化対策に挑戦する」などと耳障りだけは良いものの中身の何もない発言を口にしていました。
そして、23日の施政方針演説では「次元の異なる少子化対策を実現したい」と述べて、野党からは「なぜ言い換えをしたのか?」と聞かれる始末。
それに対しても「違いはない」と答えるなど、本質から外れた言葉遊びのさらにレベルの低いくだらない質疑の応酬が続いています。
ネット上ではひとり出産で1,000万円支給など本当にこれまでになかったような思い切った策を打ち出さないかぎり、岸田首相が異次元の無能力者であることが証明される以外なんの成果もないのではないか?といった落胆の声も聞かれます。
「収入が少なく結婚できない、仮にできても子どもをつくれない」は厳然たる事実
小泉・竹中時代の新自由主義の激しい加速により、結婚適齢期の若者の年収は激減、しかも不安定な非正規雇用が激増していますから、多くの人々が結婚して家庭をもつことが現実的にイメージできない状況に陥っているのは間違いありません。
年収200万程度で手取りが10万円代前半、先行き収入が増える可能性もないとなれば、異性と付き合って結婚して家族を扶養することを完全にあきらめてしまう人が多いのはまぎれもない現実。
大昔にお笑い芸人が口にした夢も希望もない状況がまさに眼前に広がっている若者が多いことには愕然とさせられます。
またなんとか結婚にこぎつけられた世帯でも、子どもに十分なお金をかけて育てられない、あるいは育てる自信がないとなれば、当然、子どもをもつことを諦めてしまう世帯も少なくない状況です。
こうなると、たしかに一過性の一時支援金などを支給してみたところで、根本的な改善にはまったく至らないことは火を見るよりも明らかです。
しかし、ネットでの若い結婚年齢対象者の意見を見ていますと、もっと深いところにこの世代の深層心理としての不安が潜んでいることがわかります。