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新NISA開始で“高配当株投資”に追い風!長期投資のプロが「成長投資枠」に選ぶ5銘柄とは?買ってはいけない企業も解説=佐々木悠

厳選企業その2:ソフトバンク<9434>

次に紹介するのは通信キャリアのソフトバンクです。

主な収入源は携帯等利用者による電話料金であり、これが定期的な業績をもたらします。23年12月25日、終値時点の予想配当利回りは5.00%です。2020年3月期から1円のみの増配ですが、高配当と言える水準を維持しています。

出典:マネックス証券

出典:マネックス証券

主力のコンシューマー事業はSoftBank、Y!mobile、LINEMOなどを提供する携帯キャリアサービスを運営しています。法人に対しては、固定通信サービスやデータセンターを提供するサービスを展開しています。

また、傘下にはZOZO・PayPay・LINE・Yahoo!など様々な関係会社が存在しています。他の通信キャリア企業と比べ、EC・決済・インターネットプラットフォームなどジャンルが違う顧客が存在していることが強みとなります。

配当に関しては、自己株式の消却と配当還元を含めた総還元性向が85%程度、という方針です。つまり、利益のほとんどが株主還元されるのです。

ソフトバンクの大株主は、投資会社であるソフトバンクグループ(以下、SBG)です。SBGにとっては、ソフトバンクの配当金は貴重な収入源であることから、よほどのことがない限り、大幅な減配の可能性は低いでしょう。

リスクは借入が多い財務体質と金利上昇です。

通信インフラ事業は、基地局の設置などが必要な設備ビジネスと言えます。これを借入によって賄ってきたわけですが、金利上昇局面では、財務を圧迫する可能性があります。

借入の大半は固定金利と説明しているものの、リスク要因と捉えるべきでしょう。

Next: まだある新NISA「成長枠」で投資したい高配当銘柄

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