財務省準備金がビットコイン
このような状況なので、ビットコインを中心とした暗号通貨は、これからも上昇することは間違いないように思われる。かなり期待が持てる状況だ。
そして、そうした状況の中でも特に注目されているのが、トランプが発言した財務省の準備金としてビットコインを保有するというアイデアだ。
今年の7月、米大統領選挙戦の最中トランプは、「Bitcoin 2024カンファレンス」に集まった暗号通貨愛好家たちに、現在の米国政府が保有する約20万ビットコインをそのまま保持し続けると断言した。その直後、シンシア・ルミス上院議員はさらに一歩踏み込み、5年間で購入したビットコインが100万BTCに達するまで、国の既存の保有量を増やす法案を提出した。しかしこの考えは、現在のところ具体的な計画というよりは単なる思いつきに過ぎないとも見られている。
しかし、ビットコインの伝道師とも呼ばれている「マイクロストラテジー」のCEO、マイケル・セイラーは、この提案は実現すべきであり、実現するだろうと考えている。これは21世紀最大の取引になるだろう、とセイラーは11月15日にマイアミで開催された「Cantor Crypto, Digital Assets & AI Infrastructure Conference」でのプレゼンテーションで語った。
「ドルを守る最善の方法は、確実に負債を返済し、金持ちになることだ。ドルを守るための次善の策は、もし誰かが国庫証券以外の別の資本資産を考えることがあれば、あなたがそれを所有していることを確認することだ」
セイラーによれば、その資産とはビットコインだという。米国が戦略的資産を購入するという発想は新しいものではなく、19世紀におけるマンハッタン買収、ルイジアナ購入、カリフォルニアとアラスカの購入を指している。他にも、金、石油、穀物、ヘリウムなど、国家の歴史において戦略的な購入がいくつも行われてきたとセイラーは指摘した。
「これは以前から行われてきたことで、非常に単純な考えだ。価値がどこにあるかを見極め、それを安く買って保有する。これは国家がやることだ。ビットコインは米国にとって運命共同体だ。トランプ政権はそれを理解していると思うし、ルミス上院議員も理解していると思う」
共和党が来年の上院と下院で多数派を占めることになり、ルミス上院議員の法案が原案通り可決される可能性は高まった。セイラーによれば、米国は100万ビットコインの購入によって16兆ドルの利益を得ることができるという。
セイラーはまた、国が400万ビットコインを購入する「トランプ・マックス」のシナリオについても述べた。 その結果、81兆ドルのリターンが得られるかもしれない、とセイラーは言う。「トランプ・マックス」は「合理的な方法」だとセイラーは結論づけた。
ビットコインはどこまで上がるのか?
このように非常に楽観的なニュースばかりである。暗号通貨全面容認のトランプ政権がこれから成立するので、ビットコインの相場が大きく下げる予兆はいまのところまったくない。上げ相場を示す情報ばかりである。だとするなら、ビットコインはどこまで上昇するのだろうか?数カ月前セイラーは、近いうちに20万ドル(約3,000万円)まで上昇してもおかしくないと発言していた。いまはどのような観測なのだろうか?
いまセイラーは、「ここから上昇すると思う。10万ドルまでは年内に軽く行くだろう。また下落する局面が一時的にあったとしても、6万ドルを下回ることはあり得ない」と発言している。ただ、年内に10万ドルという予想は示しつつも、それ以降どこまで上がるのか明確な予想には言及していない。いまの状況を見ると、20万ドルというラインもあながち否定できないかもしれない。 ※2024年11月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
※本記事は『ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン』2024年11月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。 ※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込1,100円)。
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』2024年11月20日号より一部抜粋 初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中 [月額1,100円(税込) 毎週火曜日]
先週の動き
「ChatGPT4」によるビットコインの価格予測
トランプ政権におけるAIとブロックチェーン
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※記事タイトル・リード文・本文見出しはMONEY VOICE編集部によるヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。







