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参院選受け日経平均601円大幅高、東京市場の「独り立ち」は始まるか(7/11)=櫻井英明

日本取引所、先物の取引時間延長

もうひとつのイベントは、日本取引所7月19日(火)の先物取引時間拡大。同日、東証マザーズ先物も上場する。午前8時45分~午後3時15分。夜間は午後4時30分~午前5時30分。朝はシンガポールよりも早く、夜間はNYの引けよりも夏時間では30分遅い。自国市場ではなく他国の先物市場を気にした他力本願が消滅して欲しいもの。自分の市場は自分で決めるのは世界の常識。ようやく自立と自律の時代がやってきそうな気配。

自立できていない証拠は先週の主要市場の値動き。上昇1位はベトナムで週間騰落率2.87%。2位中国で1.90%、3位ブラジルで1.74%、4位米国で1.10%。ワーストワンが日本のマイナス3.67%。ワースト2位が南アフリカマイナス2.38%、ワースト3位ポーランドマイナス2.24%。

日本が最悪だったという事実への認識は薄いのだろうが、やはり「どこか変」。週末の先物手口。225はソジェン、クレディ、メリル、パリバの買いに三菱と日興、野村の売り。TOPIXはクレディ、メリル、モルスタ、野村の買いにみずほ、バークレイズの売り。ほぼ外資の買いと国内系の売り手口。他人のせいではなく、自分のせいでもあるような気がする。アムロが枚数だけは多いものの、終わってみればポジションはニュートラル。高みの見物に揺れ動かされただけという印象が残った。

ちなみに、FXが導入されたのが98年春。あそこから株はFXとコモデティの子分や奴隷になってしまったような気がする。自立と挫折の青春像にだって未来はあると信じたいもの。嘘をついていいのが為替の世界。戦争までターゲットにするのがコモデティの世界。そんな相手に規制でがんじがらめに縛られて牙を抜かれた株の世界が戦える筈はないのだろう。残念ながら…。

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「兜町カタリスト」』(2016年7月11日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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