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「お金に愛される人」に共通する3つの心構え=山田健彦

(2)お金は「悪」ではない。タブー視せずに向き合うこと

日本では、お金とどのように付き合っていくか、全く教えられてきませんでした。それどころか、我々の潜在意識の中ではお金は卑しいモノだ、という概念が江戸時代から染みついています。

江戸時代の身分制度は「士農工商」で、お金を稼ぐ「商」は身分的には一番下です。また、時代劇など見ると、大体、悪代官と結託して悪事を働くのは、欲深い商人と相場が決まっています。

「XXXX屋、お主も悪よのう」
「いえいえ、お代官様ほどでは」

という会話の後に、商人が「これは些少ではございますが…」と言って、小判を差し出している場面をよく見るものです。

最後には、悪代官もろとも成敗されてしまうのですが、このように我々日本人の潜在意識の中には、お金をもつのは悪で、最後はろくなことにならない、というメッセージが繰り返し、繰り返し刷り込まれています。

そのためもあってか、日本ではお金のことを人前で話すのはタブーとなっているようです。

我々日本人が「お金のトラブルによく巻き込まれる」というのはこのような背景で、お金との付き合い方を学んでいないからだと思われます。

そして、そのようなトラブルは経験して初めて気づくものなのです。お金に関しては、程度の差こそあれ、すべての人が必ず一度は失敗するといっても良いかもしれません。

退職金を一気に株式投資やFX投資につぎ込んで大怪我をする人が後を絶たないのも、この数百年にわたる潜在意識への刷り込みの結果、お金とどのように付き合うかを教えられてこなかったからなのだと思います。

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