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現役40代を“戦場”に放り出す「確定拠出年金」の残酷なメッセージ=持田太市

確定拠出年金で、極力、運用リスクをとらない方法とは?

もちろん運用リスクをとらない方法も残されています。元本確保型商品として用意されている「定期預金」や「年金保険」を選択することです(最初にこのリスク無し商品を選択しても、後で変更できる柔軟性があるのは素晴らしいですね)。

この時、わざわざ確定拠出年金制度を使って定期預金をする意味が本当にあるのか?という話になりますから、「税制優遇」というニンジンがあるからやる意味があるんですよっていう綺麗なロジックが用意されています。

定期預金や年金保険で自分の老後資金を作るのもいいですけれど、それって途中で解約できたりしますから、よほど貯める意思がないと難しいですよね?だから老後まで完全にホールド(解約出金不可)という制度を用意してあげたので、こっちでやってください。しかも拠出した(積み立てた)金額分、税制メリットを受けられるのでお得でしょ?というロジックです。

こういった背景もあり、iDeCoは猛烈に浸透していくものと思っています。なので当メールマガジンを発行し、一人でも多くの方に正しい理解と年金の作り方をシェアしていきたいと思ったのです。

足元の市場は調整一巡後の上昇トレンドが狙い目に

年末・年始の閑散相場の中、年明けの相場混乱の可能性を意識してリスク回避の動きがあったせいか、円高株安に動いています(編注:本稿執筆の2016年12月30日時点)。これはトランプ後の過熱相場を意識した調整の一環ともいえるでしょう。

前回のメルマガでも、2017年1月20日のトランプ大統領就任演説前に一度調整が入る可能性ありとお伝えするとともに、その前に保有ポジションが多い時は落としておくのも一考ですとコメントさせていただきました。

今のマーケット環境を客観的にみれば、多くの方々が投資タイミングを見計らっていると思いますので、下がったら買うというスタンバイ状態の投資家が相当数いらっしゃると思います。いわゆる「押し目買い」を待っているものです。

なので、この調整段階を待ってましたと言わんばかりに、買いに動くことが年明けに起きるはずです。しかしそのタイミングは難しいですので、まずは様子見をしていきましょう。調整後の上昇トレンドにのれば、当面安定した運用フェーズに入れるはずです。

Next: 「トランプ後の世界」を見据えた確定拠出年金の活用アイデア

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