ポイント#2:iPhone + iPad + Macが安定して成長
では売上の2桁成長の背景を、プロダクト別に見ていきましょう。
Appleのハードウェアは主に3つのセグメントで計算が開示されていますが、iPhoneがYoY+2%、iPad が+14%、Macが+25%と、これらすべてにおいて前年同期比プラスで成長しました。
決算のコメントの中で、iPhoneユーザーのロイヤリティレートが95%と非常に高いという点が強調されていました。やはりiPhoneユーザーは、iPhoneユーザーであることを誇りに思い、iPhoneというデバイスを愛している人が多いのだと、改めて感じさせられる数値です。
ポイント#3:Apple MusicがYoY +75%で成長
上の表の中で、サービスセグメントがYoY+34%の$8.5B(約8,500億円)という、非常に大きな数字になってきています。
Facebookの四半期の売上は約$10B(約1兆円)ですので、AppleのサービスセグメントだけでFacebook全体に匹敵するほどの売上規模があることになります。
なかでも決算の中では、Apple Musicの月額課金会員数がYoY+75%と、大きな伸びを見せたことに言及されていました。
ポイント#4:ウェアラブルデバイスもYoY +75%で成長
上の表の中ではその他のプロダクトというセグメントに含まれていますが、Appleのウェアラブルデバイスも、非常に大きな成長率を見せています。
Apple Watch、Beats、AirPodsなどのウェアラブルビジネスは、YoY+75%で成長しており、規模としてはFortune400企業並の規模になってきている、と言及されました。
今回の決算には含まれていませんが、新しく発表されたApple Watchでは、Apple Watch自体にLTEでの通信機能が付いており、これはゲームチェンジャーだとティム・クックCEOが述べています。
ポイント#5:AR対応アプリは1,000を超える
AppleのARに対するアプローチは、新しいハードウェアを発売するのではなく、既存のハードウェアの中でソフトウェアでARに対応していくというものです。
ティム・クックCEOによれば、ARに対応したアプリはすでに1,000を超えている、という発表がありました。
ポイント#6:R&Dへ積極投資
このような技術革新を可能にするのは、Appleが研究開発に大きな金額を投じているからに他なりません。
四半期当たり約$3B(約3,000億円)もの金額を研究開発に投じており、これはAppleの売上の約6%に該当する金額です。日本の電機メーカーと比べると、この6%という数字は相当大きな数字で、AppleがいかにR&Dに対する投資を積極的に行っているのかがよくご理解いただけると思います。