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「本業一本で食っていくって、危険なことですよ」俣野成敏×メンズバイヤーMB対談

好きなことを仕事にするのが無理な人は、何をすればいいのか?

:それはかなり厳しい状況ですよね。

俣野:そういった状態が、今だと60歳定年で再雇用で65歳までだから5年間ですが、その期間が延びる可能性が大いにあるんですよ。例えば今後、年金の受給開始が70歳まで伸びたとしたら、企業に対して政府がそこまで雇用を続けるようにって要請するかもしれない。でも、そこで企業が定年を65歳や70歳にするかっていうと、それはしないですよ。恐らく定年は60歳に据え置いたまま再雇用の期間を延ばすっていう方針に向かうと思うんです。そうなると、さっきのような状況が10年間も続くわけで、それはどうなんだろうってことは、誰もが考えておいたほうがいいと思いますよ。

MB:定年後の再雇用でテンションが上がんないっていうの、僕の親戚のおっさんとかそうですよ。「今まで部下だった人間が……」とか「給料が下がった……」って。なんかそういうのを聞くと、結局仕事ってずうっと続けていかないといけないじゃないですか。今後、寿命がもっと延びていくっていうのもあるし。そう考えると、定年を迎えて再雇用でつまんない仕事をしないといけなくてってなったときに、果たして人生ってそれでいいのかなって思うんですよ。

そこで僕が思うのが、やっぱり好きなことを仕事にするのが一番いいんだろうなって。もちろん生きていく方法としては、何種類かあると思うんですよ。好きなことを仕事にする人もいれば、例えばシステム的なものを作ってしまって、不労所得的な収入を得るっていうのもアリだと思うんです。でも自分がやりたいっていう仕事を、ライフワーク的にずっと続けるっていうのが、一番幸せな人生なんじゃないかなって。

:まさにMBさんのような働き方ですよね。

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MB:やっぱり好きな洋服のことなんで何してても楽しいんですよ。メルマガ書くにしても、いろんな洋服を見たり、いろんなブランドを訪ねたりしないといけないんですけど、それ自体がそもそも好きなんで。もし、今でも僕がサラリーマンだったとしても、そういう生活スタイルは全く変わんないと思うんです。

僕の場合、その生活スタイルをマネタイズする方法として、メルマガっていうものが存在しているだけで、別に無理をして稼いでいるっていう感覚ではないんですよ。好きなものがあって、それを永続的にマネタイズする方法がある……そういう収入の柱が、今やっている本業の脇にそれがあれば、すごく楽しい人生が実現できるのかなって。

俣野:好きなことを突き詰めて、それをマネタイズしてロングスパンでやるっていうのは、ひとつの方法ですね。でもそれ以外にも、いくつかのパターンがあって、例えば「自分は別に好きじゃないんだけど、なぜか他人から頼られるってことを仕事にするのもひとつの方向性だと思います。

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