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【メリマンアストロジー】トランプが中東戦争を仕掛ける危険日はいつか?=葛城北斗

トランプ大統領の意外な「弱点」につけ込む中国

日米首脳会談は安倍、トランプ双方思惑を秘めながらも、表面的な取り繕いは大いに成功した。両氏の親密ぶりは世界にアピールできたが、同時にトランプ氏は安倍首相との会談前に習近平氏とも電話会談し「一つの中国」の原則を尊重すると伝え、一転、米中が和やかなムードとなった。トランプ氏の日中を天秤にかけながらの取引は、やり手のビジネスマンといった感じだ。

最初に相手がとても飲み込めない条件を出し、顔を付き合わせれば、相手を大いにもてなし、安堵させたところで最初の条件から譲歩しながら決着させる。相手にとっては当初のとても飲み込めない条件から譲歩させたことで、この交渉は成功したと感じる。しかし、以前の条件よりも実は厳しくなっているのだ。

ただ、内外に敵が多いトランプ氏、政治的な足の引っ張り合いは慣れていないようだ。内に不信感が募れば、北朝鮮の金正恩の如く、全てが疑心暗鬼に陥り、切って捨てる。信じられるのは家族だけ

その弱味に中国も触手を伸ばし始めた。イヴァンカさんその娘アラベラちゃん。5歳にしてすでにトランプ氏との日本、中国の架け橋となっている。さすがにトランプ氏も孫には弱い。ビジネス交渉には長けているが、家族に対するほめ殺しがアキレス腱となろう。

中国、英国、EUに加え、ロシアの揺さぶり、北朝鮮が茶々を入れ、そしてイラン、イスラエルが触発の危機を迎える中、サウジの思惑も交錯する。国際情勢は益々渾沌と化す

難しい現在のプラチナ相場

ファンダメンタル的に、1000ドルを超えてからのNY白金の動きを分析するのは難しい

昨年11月、JM社が発表した『プラチナ2016』で、今年の白金は6年ぶりの供給過剰になると指摘されている。自動車産業は化石燃料から燃料電池に移行する動きが強まっており、自動車触媒の需要は低下。それは白金需要の低下をも意味している。

一方、テクニカル的には、中期的に見ると相場は昨年12月安値を中心にラウンド型のチャートパターンになっていると筆者は見ている。その場合、950ドル付近が修正安ポイントになると見ている。現在この付近には35日、70日平均価格が横たわっている。買い姿勢を続け、この値位置まで下がったところでは買い直す姿勢が望ましい。

さらに短期的には、15日スローストキャスティクスとの間で弱気オシレーターダイバージェンスが発生している。引け値で22日移動平均を割り込むと、下げ相場が少なくとも2~3週続くのではないか。ゆえに買いはいくばくか利食いしておきたい。

短期積極派は売り参入を図っても良いと思われる。その際は、2月9日の高値1032.1ドル以上の引け値にストップロスを入れておく。
【初出:商品版投資日報 2月16日・17日号】

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投資日報デイリーリポート』(2017年2月16・17日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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