人生はドラクエみたいなもの
その分野のことで1冊本をかけるくらい、徹底的にやるのです。サラリーマンであれば、上司はきっとあなたを信頼して、もっと高度なことを任せてくれるようになると思うし、仕事もどんどん面白くなっていくでしょう。
もし、特定の分野を極められたら、その分野で起業するのもいいでしょう。責任はすべて自分に降りかかるけど、やりがいはサラリーマンの比ではないと思います。
「石の上にも三年」。日本にはこういうことわざがありますが、昔の人は、3年は頑張ってみないと芽は出ないということを、よく知っていたのですね。
人生はドラクエみたいなもので、試練を乗り越えて経験値が上がれば、装備も、ライフも、魔法も、仲間も、より強力になる。そして、また新たなステージでゲームを楽しむことができるようになります。
だから、問題が起きたら「嫌だな、面倒だな」と考えず、「やった! 成長のチャンス。この問題を解決したら、どんな成長が待っているんだろう? ワクワクする~」と考え方を変えてみましょう。
きっと、今までより楽に問題を解決できるようになるはずですし、後で必ず、「あの問題が起きてよかった。そのおかげで…」って思えるような恩恵を得られると思います。
実はそのマレーシアの営業マン君、車のセールスを続けるつもりはまったくなかったのです。
トップセールスマンのその先は?
彼の月収は、いま200万円を超えています。マレーシアの初任給は5~7万円くらいだから、死ぬほど稼いでいることになりますね。日本人の平均給料よりはるかに高い。凄いですね~。
入社して6年目らしいけど、朝から夜11時まで、実に毎日14時間以上働いているらしい。睡眠時間は平均4時間だそうです。普通、これだけ稼いでいれば何でも買えるし、いい車に乗ったり、遊び放題です。
でも、彼はそうはしませんでした。実は、セールスで稼いだお金でカフェを経営する夢をもっていたのです。
彼はお金をコツコツためて、ついにカフェをオープンしました。これが地元の若者に大当たり。2店舗目もすぐにオープンし、いまは3店舗目を計画しています。
カフェをオープンするって言ったって、一筋縄じゃいきませんよ。彼には信用がないから、まずはお金をガッチリ貯めて信用をつくりました。その信用で銀行からお金を借りることができて、カフェをオープンすることができたのです。
カフェのオープンには、店舗探し、内装デザイン、メニュー開発、スタッフ採用から育成まで、何でもしなけりゃいけません。毎日のマネジメントも重要です。
なんと、彼はこれを全部1人でやっていたのです。もちろん毎日カーセールスをしながら。そして、いまでも毎月30台は車を売っている…。
彼は、稼いだお金を元手に事業を興し、成功することが目標だといっていました。そして40歳でリタイヤするのが夢らしい…。
でも、彼のような人は、リタイヤできるようになっても、きっとリタイヤしないと僕は思います。彼のような人は、40歳になればまたワクワクする目標が見つかって、働き続けると思います。止まると死んでしまうマグロのように…(笑)。