銀行は「信用のない人」には1銭も貸さない
僕は仕事柄、「不動産投資で早くリタイヤしたい」という相談をクライアントからよく受けます。「でも、お金がないので、どうやったら銀行から全額ローンを受けて投資できるのでしょうか?」って、みんなが僕にアドバイスを求めるのです。
でもね、他に資産も何もないなら、融資なんか受けられるはずがありません。それなのに、みんな簡単にお金を貸してもらえて、手軽に稼げる方法を探している。考えがとっても甘いと思います。
銀行は、基本的に「信用がない人」にはお金を貸しません。その人がどんな仕事をしていて、収入がどれだけあって、貯金がどれくらいあるのか? それを何年で貯めたのか? もし返済できない時のために、他の不動産などの担保を提供できるかどうか? こういった評価をし、その人の「信用の度合い」によって、お金を貸すかどうかを決めているのです。
銀行は、ごく普通に働いて、資産も貯金もない人に、いきなり数千万円のお金を貸すわけがありません。あなたがもし銀行員だったら、そんな人にお金なんか貸したくないでしょ? それと同じことです。
まずは1,000万円を貯める
だから、カフェ運営、不動産投資、会社経営、なんでもいいけど、将来あなたが何かをするためにも、まずは1,000万円を目標にお金を貯めることが重要なのです。
そして、その1,000万円はできるだけ早く貯める。仮に5年で1,000万円を貯められれば、銀行は、「この人は生活費を差し引いて年間200万円は貯められる人だ」と評価してくれるでしょう。
たとえば、もしカフェの経営がうまくいかなくなって、カフェの売上からローンの返済ができなくなっても、この人は年間200万円は返済できる人だと評価してくれるようになるということです。
裕福な家庭で親が開業資金を出してくれる人もいると思いますが、まずは自分の力で種銭を貯めるというのは、経営者や投資家になる上で絶対に積んでおいたほうがいい経験であり訓練です。
なにより、自分はこれだけ貯められたんだという自信にもなるし、銀行もあなたを必ず評価してくれるようになります。
いますぐ貯金を始めよう
もちろん、将来あなたがやる事業に「出資させて欲しい」と投資家から声がかかることもあるかもしれません。信用は一朝一夕にはできあがらないから、働き始めたらすぐにお金を貯め始めること。早くお金を貯めるコツは、とにかく節約すること。
最初は稼ぎが少ないだろうから、時間を味方につけることが大切です。
友達が車を買ったり、家を買ったり、海外旅行に頻繁にいっていたとしても、惑わされてはいけません。周りと同じ生活をしながらたくさんお金を貯めようと思っても、それは難しい。
突っ立ったままじゃ高く飛べないのと同じで、高く飛ぶためには、一旦しゃがまないといけないのですから。
『『金持ち大家さん』になるアパート・マンション経営塾』(2017年12月23日, 25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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