不動産投資というと、なんとなく「知識がないので騙されそう」と興味はあるのに二の足を踏んでいるという方もいるかもしれません、現に今年1月、カンボジアでの不動産投資話を持ちかけ、金をだまし取る詐欺事件などもありました。『1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』では不動産投資詐欺に引っかからないためにすべきことについて解説してくれています。
プロフィール:姫野秀喜(ひめの ひでき)
姫屋不動産コンサルティング(株)代表。1978年生まれ、福岡市出身。九州大学経済学部卒。アクセンチュア(株)で売上3,000億円超え企業の会計・経営計画策定などコンサルティングに従事。合間の不動産投資で資産1億円を達成し独立。年間100件以上行う現地調査の情報と高い問題解決力で、顧客ごとに戦略策定から実行までを一貫してサポートしている。
すべきことは不動産投資において信頼できる人に相談すること
不動産は大きな金額を扱うので、昔から詐欺が多いです。なので不動産取引は宅建などの資格により厳しく制限されています。それでも法の目を潜り抜けることが多々あります。また、法律的には問題ない取引も多々あります。
有名なものでは、姫ちゃんの知り合いが引っかかった、原野商法というのがあります。原野商法とは、二束三文の価値しかない土地をあたかも良いものであるように説明して売りつける商法です。今はただの原っぱですが、新幹線や高速道路ができる可能性があるとかいうこともあります。
これ、嘘はついてません。可能性はゼロではないので。といいつつ、相手に誤解させる表現を用いるのは極めて問題がありますが。原野商法についていえば、騙されたその方は、現地を確認していませんでした。姫ちゃんが現地に行ったところ、山奥の草原のどこかで、境界線もなく、どこがその人が買った土地かわからない状態でした。
当然、建物を建ててはいけない場所ですし、道路も電気もガスも水道もないので、使い道がありません。また、斜面だったので、畑にすることもできません。特に高度経済成長を肌で実感して来られた世代の方だけに、土地神話がまだまだ気持ちの中に残っていて山奥の土地でも造成されていずれもうかるようになるというのを信じていたのでしょう。
ちゃんと現地を確認していれば、買わなかったかもしれないのですがその方はご高齢だったこともあり、現地に行くフットワークの軽さがなかったのですね。
本当に気の毒でした。
今回のカンボジア不動産投資についてもやはり、現地確認をできないことが多いというのがポイントだと思います。海外ですしハードルが高いです。また、カンボジアの法制度は日本と異なりますので、登記簿が日本ほど整備されていないらしく誰名義の物件なのかがわかりません。当然、調べる方法もわかりません。言葉もわかりません。
こんなハードルの高いことを普通の人ではできるわけがありません。
われわれ素人が不動産投資で騙されないために行うたった一つのことは「不動産投資において信頼できる人に相談する」ということです。
しかし、多くの人は「不動産投資において信頼できる人」を知らないし見極められません。なので、姫ちゃんは最も身近な人として「銀行に相談する」ことをお勧めします。不動産投資の場合、実物を購入する時には、通常、銀行に融資をお願いします。銀行はその物件が本当に実在するか、担保価値として十分かなどの審査をします。原野商法に関していえば、銀行の融資担当からOKがでません。海外も同じです。なので、こういう商法は、現金をたくさんもっている人が対象になります。だって、絶対に融資はおりないから。
万一、銀行に相談して、銀行も乗り気になったとしたら現金一括で買えるとしても、銀行が融資をしてくれる可能性があります。その時は、その物件への投資は少なくとも詐欺ではないということになります。
ここで重要なのは、ちゃんと最寄りの銀行の窓口に行って支店にいる銀行の担当者と話をするということです。不動産会社が連れてくる自称銀行員ではだめです。普通の支店であれば現預金をたくさん預けてくれている大口のお客さんがそういう相談にきて断る銀行はないと信じてます。
なので、自分の判断が正しいか迷ったときは、銀行の融資基準という強力なフィルターを利用するのが良いと思います。
『1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』2015/6/29号より抜粋 無料メルマガ好評配信中 [無料 ほぼ 平日刊]
1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ
会社員の姫ちゃんが1億円の大家さんになれた!あなたも数年で1億円の大家さんになれる!何から始めたら良いかわからない人に読んでもらいたい。基礎を守って、リスクは小さく、リターンは中くらい初歩からコツコツと誰でもできるシンプルな不動産ノウハウをあなたに~♪