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ギリシャ問題が一段落で「株・為替はガンガン上昇」ムード?そんな時こそ慎重に!

注目を集めていたギリシャの緊縮措置を伴う法案ですが、賛成多数で可決されました。EUからの金融支援の条件であった法制化をクリアできたことで、今後は金融支援再開に向けた交渉が行われていきます。ベテラン投資アドバイザーの長谷川雅一さんは、ギリシャが一段落したことで、「株高・円安は進む」という市井の予想に対し、相場が強い時ほど慎重にと唱えます。

ギリシャ問題が一段落。しかし株高・円安は進むには新たな材料が必要では?

円安株高はさらに進行する?

ギリシャ問題が一応の解決を見たあと、相場のテーマは、ふたたびアメリカの利上げに移っています。
アメリカの年内利上げは、ほぼ確実であり、

  • 日経平均は、このまま22,000円を目指して上昇するだろう。
  • 米ドル/円は再度125円を突破して130円に向かうだろう。

という見通しも聞かれるようになってきています。

利上げ開始後も円安が進行する?

アメリカが利上げをする場合、毎回、利上げが始まる前は円安になっても、実際に利上げが始まると、円高方向に流れが変わる場合が多いのですが、今回は、

  • 利上げのペースがゆるやかなこと
  • 日本が追加の金融緩和を行う可能性もあること

から、アメリカの利上げ開始後も、さらに円安が続くだろう、という予想もあります。

こうした予想は、目の前の相場の状況に強く影響を受けるので、ここ数日、特に、「円安、株高がさらに進行するだろう」という、強気の予想が多く聞かれるようになっている印象です。

じれったい上昇になるのでは?

僕はといえば、この先の日経平均と米ドル/円について、ともに堅調ではあるだろうが、「じれったい上昇になる可能性が高いのでは」と予想しています。

これまでも、日経平均は、2万円の前後を往復するような、じれったい動きを続けてきました。
この先も、そういった動きになりそうだと思っていますし、米ドル/円にしても、上値は重くなりそうな印象を持っています。

つまり、スッキリ上昇する可能性は低いだろう、と。
テクニカル的に見て、すでに十分に高いから、というのがその主な理由です。

新しい材料が必要

日経平均が21,000円を超えて上昇し、米ドル/円が再度125円を抜き、130円に向かうには、これまでになかった「新しい材料」が必要ではないか、と思います。

もっともありそうなのは「日銀の追加金融緩和」です。
これがあれば、日経平均22,000円、米ドル/円130円が現実味を帯びてきます。
しかし、そう簡単に追加金融緩和に踏み切れるものではないとも考えます。
ドル高の弊害も、際限なく許容されるわけではありません。

強いときほど慎重に

目の前の「リスクオン」ムードも、今日で5日目ですが、そろそろいったん、売られる可能性があります。

目の前の相場が強いときほど、あまり強気になり過ぎないよう、クールダウンしながら慎重にトレードするのがよいのではないか、と考えています。

長谷川雅一のハッピーライフマガジン』(2015年7月15日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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