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なぜ、仕事ができない人ほど「知っている」「やっている」と答えるのか=野口敏

仕事のできる人と、できない人。それは会って一瞬でわかります。仕事に関する質問をすると、仕事のできない人ほど「知っています」「やっています」と答えます。(『野口敏の会話がとぎれても大丈夫』)

※本記事は有料メルマガ『野口敏の会話がとぎれても大丈夫』2018年9月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:野口敏(のぐち さとし)
コミュニケーションのスペシャリスト。株式会社グッドコミュニケーション代表取締役。著書にシリーズ100万部超のベストセラー『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール』など。大手企業の社員教育、人材を育てる力のあるリーダー養成など幅広い講演活動も精力的にこなす。

仕事ができる人・できない人はすぐわかる?口癖に出る決定的な差

誰でも有能に見られたい

仕事のできる人、できない人。それは会って一瞬でわかるもの。隠しても隠しきれない、オーラのようなものが体からにじみ出ているからです。

しかし人は、能力がないとバレてしまうことを極端に恐れています。

そこで、仕事上での質問をすると、多くの人がこう言うのです。「知っています」「やっています」「できてます」

「やっています」は、「やってません」でした?

先日も歯医者さんの研修で、患者に最後まで治療を続けて欲しいならば「患者をほめなさい」と話しました(治療の途中で患者が来なくなることを「途中離脱」と言い、歯科医院では経営を揺るがすほどの大テーマになっています)。

「今日も頑張って来てくれたね」「よく来てくださいました。最後まで治療して悪い歯をなくそうね」「通うのはしんどいけど、ここで治しておけば、ものをおいしく食べられるからね。次も頑張ろうね」

こうして、治療に来たことや意思を強く持っていることをほめてください、と言いました。とくに途中でやめてしまいそうな人にこそ、この言葉が重要になります。治療に来ただけでほめられると、患者はくじけそうになってもあの先生を裏切れないと思うのです。

あるドクターに「やっていますか?」と聞きますと、「もちろんです。やっています」と答えます。

私はエスパーではありませんが、その答え方でやっていないことがわかってしまいます。きっと皆さんがその場にいても、わかっただろうと思います。

しかし仕事柄、「うそつけ!」とは言えません。「そうですか!素晴らしいですね」とひとまずほめます。

Next: やっていない人はすぐわかる? 仕事ができる人の視点とは

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