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なぜ、仕事ができない人ほど「知っている」「やっている」と答えるのか=野口敏

やっていない人はすぐわかる

「何と言ってあげていますか?」と聞くと、「歯石もきれいにとれていますよ、と言っています」との答え。

私は、「治療に来た、その気持ちをほめて」と伝えたのですが、ずいぶんトンチンカンな返事です。

「頑張って治療に来たことをほめていますか?」とあらためて聞きますと、「いえ」とのお返事。

初めから「それはできていませんでした」とは言えないものなのです。

実力がある人ほど「できてない」と言う

反対に、「この人は仕事ができるだろうな」と感じる人は、同じ質問をしても「そこは苦手です」「できているとは言い難いです」と謙虚なことを言います。

なぜか?

それはどんな物事でも、高いレベルで見ているから。高いレベルから見れば、自分はまだまだです、という思いからそのように答えているのでしょう。

見ているところが高いため、実力もますます上がっていきます。仕事のできる人とできない人との差はそういったところにあるのだなと感じることしきりです。

あいさつはできますか?」と聞かれたら、意識の低い人は頭をペコリと下げただけでできていると言います。

しかし意識の高い人は、相手の人に「何て感じのいい人なんだ!」と感じてもらえるようなあいさつだと思い、謙虚に自分はそこまでは行ってはいないと言います。

Next: できていなくても評価は下がらない。仕事のできる人の話し方とは?

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