fbpx

キーコーヒー<2594>は増収増益基調、26週MA水準から切り返す展開へ=水田雅展

16年3月期は増収増益基調

今期(16年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)は売上高が前期比6.5%増の600億円、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円としている。

配当予想は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は32.1%となる。

天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで大幅増益予想だ。

第1四半期(4月~6月)は、売上高が前年同期比16.0%増の160億94百万円となり、営業利益が同38.2%増の6億65百万円、経常利益が同23.6%増の7億74百万円、純利益が同42.4%増の5億04百万円だった。

飲食関連事業はイタリアントマトの不採算店整理などで減収だったが、主力のコーヒー関連事業が同23.1%増収、同40.5%営業増益(全社費用等調整前)となって全体を牽引した。新商品投入やラインナップ充実など積極的な営業活動が奏功して、業務用・家庭用・原料用とも好調に推移した。

なお飲食関連事業のイタリアントマトは、第1四半期の新規出店が海外2店舗、閉店が8店舗で、15年6月末店舗数は直営63店舗、FC223店舗の合計286店舗となった。

通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が26.8%、営業利益が48.9%、経常利益が43.0%、純利益が44.6%と高水準である。上期偏重の会社計画だが通期予想に増額余地がありそうだ。

株価は直近安値圏で下げ渋り

株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上~300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上~1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

株価の動きを見ると、8月18日の上場来高値2370円から反落し、さらに悪地合いや9月末の配当・株主優待権利落ちも影響してやや水準を切り下げた。ただし直近安値圏2000円近辺で下げ渋る動きだ

10月5日の終値2026円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円82銭で算出)は41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.3倍近辺である。なお時価総額は約460億円である。

キーコーヒー<2594> 日足 10/8大引け時点(SBI証券提供)

キーコーヒー<2594> 日足 10/8大引け時点(SBI証券提供)

キーコーヒー<2594> 週足 10/8大引け時点(SBI証券提供)

キーコーヒー<2594> 週足 10/8大引け時点(SBI証券提供)

週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、26週移動平均線近辺で下げ渋る動き。サポートラインを確認した形だ。16年3月期増収増益基調を評価して切り返す展開だろう。

【関連】ソニーが自動車関連株になる日。もし自動ブレーキが義務化されたら?

1 2

日刊株式投資情報新聞』(2015年10月6日号)より一部抜粋
※チャートと太字はMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

日刊株式投資情報新聞

[無料 ほぼ平日刊]
「日刊株式投資情報新聞」は投資家と企業を結ぶ報道型IR支援会社の日本インタビュ新聞社が提供するインターネットの株式専門メールマガジン。当社の提供する媒体は、「日本インタビュ新聞 株式投資情報」をコアとして、「経営者紀行」、「個人投資家向け企業情報 Media-IRソリューション」と幅広い情報網を有する。こうした立体的な情報が、個人投資家に生き生きとした感動のあるニュースソースを実現している。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー