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大麻ビジネスに乗り遅れる日本、世界はマリファナ巨大市場の誕生でハイになっている=鈴木傾城

マリファナは「売れる農産物」

医療用のマリファナは、娯楽用よりもさらに広範囲で合法化されており、すでに30州が取り入れている。

そしてアメリカは、2018年12月11日と12日の2日間で「ヘンプ」と呼ばれる産業用のマリファナを規制物質法の対象から外し、大規模栽培を認める法案を上院・下院ともに可決している。

産業用のマリファナは、衣類にも使われるし、肥料にも使われる。食品にも使われるし、美容にも使われる。あらゆる用途で使い道が広がっている。

マリファナは「売れる農産物」だ。これを合法化することによって、アメリカの農家はより稼ぐことが可能になる。

マリファナの用途には、次の3種類があると考えて欲しい。

  1. 娯楽用マリファナ
  2. 医療用マリファナ
  3. 産業用マリファナ

アメリカはこのすべてを、ゆっくりと着実に合法化させているのである。

理由は最初から言っている通りだ。娯楽用、医療用、産業用のすべてでマリファナはカネになり、実際に莫大な資金がそこに集まり出しているからだ。

アメリカはビジネスとして、ここで「先手」を打っている。あと数年もすれば、娯楽用マリファナも医療用マリファナも産業用マリファナも、アメリカ全州で合法化されていたとしても不思議ではない。

見直された医療用マリファナ

娯楽用マリファナと違う部分で、社会に問題を提起しているのは医療用マリファナである。マリファナは重度てんかんを抑制する効果が実際にあることが知られている。てんかんの危険な発作を抑制する。

他にも、鎮痛、催眠、食欲増進、抗がん、自閉症の治癒、多発性硬化症の緩和、ぜんそくの抑制、生理痛の緩和、嘔吐の緩和、PTSDの緩和等、マリファナの成分は医療の発展に大きく寄与する

今まで、マリファナは栽培することも所有することも違法だったので、研究が進まなかったし、ましてマリファナの成分を含んだ薬を出すというのは考えられなかった。

しかし、時代は変わった

その裏側にはオピオイドという鎮痛剤が引き起こした社会問題がある。オピオイドは優れた鎮痛作用を持つ薬だった。1日1錠を飲めば12時間効果が持続して痛みを感じない薬だと喧伝された。

しかし、この薬はヘロインと同様の依存性を持ち、依存すればするほど効かなくなるというものだった。結果的にオピオイドは激しく乱用されるようになり、過去20年で700万人がオピオイド依存に陥るという「アメリカ史上最悪のドラッグ汚染」の元凶となってしまった。

一方で、医療用のマリファナには副作用も依存もない自然な鎮痛作用がある。オピオイドの害が広がれば広がるほど、医療用マリファナは見直され、そして求められ、研究されるようになっていったのだ。

最初から医療用マリファナが解禁されていれば、オピオイド汚染はこんなにも深刻にならなかったはずだ

このように訴える人も多かった。

巨大製薬企業も医療用マリファナ研究に動き出す

そして、いよいよ莫大な資金が医療用マリファナに流れ込むようになった。アメリカやカナダでいくつもの医療用マリファナを使った治療薬を製造する企業が上場するようになっている。

GWファーマシューティカルズ、クロノス・グループ、キャノピー・グロース、ティルレイ……。こうした企業がニューヨーク株式市場に上場し、本格的に始動しようとしている。

さらに、今後は巨大製薬大手のアッヴィが確実に医療マリファナの分野に進出してくるし、メルクやノバルティスも医療マリファナの分野に関心を寄せているのがニュースになっている。

Next: コカ・コーラまで?巨大多国籍企業がマリファナ市場に動く

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