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企業決算が集中する3月にチャンス。高利回りの配当銘柄を狙うときのポイントとは=山田健彦

権利付き最終日の直後は配当分以上に株価が低下するケースも

そこで昨年の3月末の株価の動きをちょっと見てます。昨年は3月27日が権利付き最終売買日でした。

日産自動車<7201>の株価は
3月27日 1,130円
3月28日 1,095円

あおぞら銀行<8304>の株価は
3月27日 4,305円
3月28日 4,250円(共に終値ベース)
と株価は下がっています。

一般に権利付き最終売買日近くになって株式を購入し、配当分だけを上手にゲットしようという作戦は、株価の下落によりトータルでは損失が生じて失敗する可能性が高いことに気をつけたいものです。

配当取り作戦のもう一つの気をつける点は、実際に配当金が手元に入るのは、約2ヶ月半後になることです。3月決算の銘柄であれば、6月中旬から下旬頃です。結構時間がかかりますね。

そうであれば、配当取りを狙うのではなく配当額と同じくらいの株価の上昇があれば、売却してキャピタルゲインを狙う、という作戦もあります。この場合は、売却日から数えて3営業日後に決済され、2ヶ月半も待つことはありません。

日産自動車<7201>の場合、今年度の配当は1株当り57円を予定していますが、既に中間配当で28.5円は支払い済なので、期末配当は残り28.5円の見込みです。先週末の金曜日(2月15日)の株価(終値)が935円なので、株価が3月26日までに964円を超えれば配当金分を6月中旬まで待たずに取れるわけです。これは約3%の株価の上昇ということです。

同社の株価は直近の安値は昨年12月25日の831.1円。2月15日の株価は935円なので、約2ヶ月で120円超の上昇です。

すでに予想PERが9.1倍と過去2年でみると最も高い所まで来ており、またルノーとの関係問題など今後の株価の動向は容易には見通せませんが、エントリーするタイミングさえ間違わなければ、配当分くらいの値幅を短期で取るのはそれ程難しくはなさそうです。

高配当利回り銘柄をスクリーニングして、いくつかの銘柄に的を絞り、株価の上昇の流れを見極め、その流れに乗っていくというのも悪くはない作戦です。

2月21日のマネー雑誌発売日以降、高配当利回り銘柄の購入が少しずつ増えてくることが多いので、株価の動向はチェックしておきましょう。ただあせって飛びつくのはNGです。

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資産1億円への道』(2019年2月18日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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資産が1億円あるとゆとりある生活が可能と言われていますが、その1億円を目指す方法を株式投資を中心に考えていきます。株式投資以外の不動産投資や発行者が参加したセミナー等で有益な情報と思われるものを随時レポートしていきます。

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