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エコノミスト予測は当てにならない? IMFが下方修正した日本の0.5%成長をどう読むか=高梨彰

エコノミストの予測は当てにならないと思う人も多いでしょう。しかし、そのまま受け取るのではなく、そこから見えてくる別の真実を読み取ることもできるのです。(『高梨彰『しん・古今東西』高梨彰)

※本記事は有料メルマガ『高梨彰『しん・古今東西』』2019年1月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:高梨彰(たかなし あきら)
日本証券アナリスト協会検定会員。埼玉県立浦和高校・慶応義塾大学経済学部卒業。証券・銀行にて、米国債をはじめ債券・為替トレーディングに従事。投資顧問会社では、ファンドマネージャーとして外債を中心に年金・投信運用を担当。現在は大手銀行グループにて、チーフストラテジスト、ALMにおける経済・金融市場見通し並びに運用戦略立案を担当。講演・セミナー講師多数。

IMF予測は、給与を上げない日本の社長さん達を擁護している?

世界経済の見通しが下方修正、日本は0.5%成長の予想

エコノミストの予測なんて当てにならない」、これに賛成する人、結構多そうです。

しかし、当てになるかならないか、当たるか外れるかばかりを気にする人はもったいないことをしていると、常日頃感じています。

大切なのはどんな前提を置いて、その前提によるとどんな予測が成り立つか、これを明確に示してくれることです。

そんな意味合いにおいて、IMF(International Monetary Fund:国際通貨基金)の経済予測は、毎回とっても役に立ちます。日本語版も出してくれますし。

今回、IMFの世界見通しが下方修正されました。中身を読むのも面倒だと思うので、以下にIMFが示した2018・19・20年の各国成長率見通しを並べてみます(単位は%、順番に2018、2019、2020年の見通しです)。

世界:3.7/3.5/3.6
米国:2.9/2.5/1.8
日本:0.9/1.1/0.5
中国:6.5/6.2/6.2
インド:7.3/7.5/7.7

IMFでは、2019・20年の世界経済成長率見通しをそれぞれ0.2%・0.1%分だけ下方修正しました。中国等のリスクを強調しています。

日米は、共に2020年の方が2019年よりも数値が低くなっています。日本は消費税増税対策分だけ上方修正されたのですが、それでも低成長です。

中国も減速。数値予測では小幅な減速に留めていますが、米中貿易摩擦など様々なリスクを内包しているとのことです。

Next: 日本の景気が「いざなぎ越え」とは、なんだったのか…

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