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韓国国民も動揺。文在寅氏「日本と協力」発言の真意と、準備が進む危険な反日政策=勝又壽良

立場がなくなった韓国・文在寅氏

米朝首脳会談の物別れで一番、微妙な立場になったのが文氏です。自ら描いた戦略がすべてご破算になったからです。再構築を迫られています。

その典型例が3月1日の「3・1節100年記念演説」でした。1919年に日本の植民地統治に反対する運動が、今年で100年を迎えたのです。

文氏は、この記念日を念頭にこれまで「親日一掃」を声高に強調してきました。ところが、前日の2月28日に米朝首脳会談が物別れに終わりました。韓国は、この裏に日本が外交力を使い、トランプ氏に「バッドディール」(悪い合意)よりも「ノーディール」(合意なし)を働き掛けたと邪推しています。日米が、北朝鮮に対して同じ利害関係を持っている結果、同一歩調を取ったということでしょう。

文氏は、ここで「3・1節演説」の草稿を急遽、書換えました。

文大統領は演説で、親日残滓の清算、歴史を正すことを強調しながら、「今になって過去の傷をほじくり返し分裂させたり、隣国との外交で葛藤要因をつくったりしようとしているのではない」と述べた。

親日残滓の清算も外交も未来志向的に行われなければならないとした上で、「朝鮮半島の平和のために日本との協力も強化する」との方針を示した。

出典:聯合ニュース(3月1日配信)

突然の「日本と協力」発言に韓国国民が動揺

この演説を聴いて驚いたのは韓国国民です。これまで文氏は、「日本に反省を求める」などと記者会見で語ってきました。それが一転して、「朝鮮半島の平和のために日本との協力も強化する」と言いだしました。ネットでは批判が飛び交っています

韓国のネットユーザーからは、次のような声が上がっています。

「この前まで親日残滓を清算すると言っていなかった?」
「さんざん日本に強く出ていたのに、今度は協力する?」
「日本が韓国に協力すると思う?」
「日本に無視されそう」
「トランプ大統領が駄目だったから今度は安倍首相?そんな都合よくいかないだろう」
「文大統領は日本を全く知らず、知ろうともしていないように見える」

いずれも、辛辣な批判ですが、かなり的を射た指摘が多いのです。

国民は、文氏の混迷振りを見抜いています。今後の韓国は、本当に日本の協力を得るような行動に出てくるでしょうか。次項で興味深いコラムを紹介します。

Next: 韓国は「日本問題」を克服する? 南北の描く危険な反日策

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