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安い外貨両替の方法は?現代アート投資は儲かる?GW前に知りたいお金のあれこれ=俣野成敏

<趣味と実益を切り離すこと>

投資を行ううえで忘れてはいけない原則があります。それは「趣味と実益を切り離す」ことです。

アートや金などといった資産は、実物資産と呼ばれます。株式や債券などのように、実物のない金融資産などと比べると、一般的には「実態がある分だけ、手元に置くことができるし、不動産であれば、実際に住むといった実用的な面もある。かつインフレにも強い」と言われ、現代のように不安定な世の中では価値が上がりやすい、と考えられています。

とはいえ、実際に価値を落とさないためには、きちんとした保管・管理を行う必要があるのは、言うまでもありません。

もし、それまで価値がないとされていたものが、値上がりしたりするようなことがあれば、テンションも上がるでしょう。

しかし、資産を着実に殖やしていくために頼りになるのは、そうした一攫千金的な要素を持つ商品ではありません。通常は、もっと地味で、面白みはないかもしれないけれど、着実に積み上がっていく積立投資のような商品のほうが、有用なことが多いのです。

<現代アートに投資するのは難易度が高い>

それを念頭に、「アートは投資対象としてどうなのか?」というお話をしますと、非常に難易度は高いです。

アートは、もともと流行り廃りが激しい分野です。

たとえば、2017年にZOZOTOWNの前澤社長が、サザビーズでバスキアの絵画を123億円で落札して話題になりました。あのように、有名人が買ったりすると、値段は一次的にインフレ傾向になりますが、落ち着くと、また下がっていきます。

他には、新作が出ると、そちらに人気が集中したり、逆にまるっきり反応がなかったりと、先が読めません

そうした動きをたとえるのであれば、ちょうどブランドの洋服みたいなイメージです。ファッション業界では、毎年、その年の流行を予測してコレクションをつくって売り、時期が終わると、同じ服が、当時の価格の10分の1くらいで、メルカリ等で買えたりします。アートも、これとよく似た動きをします。

最近は、現代アートであっても、数百万円、数千万円という値がつくものもあります。ところが、買う時は数百万円だったのに、リセールバリュー(再販)する時の価値が、ほぼなかったりするのが実情です。

Next: どういうアート作品なら値上がりする?

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