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「インドが日本式新幹線採用」朗報の裏で見捨てられゆく地方インフラ=三橋貴明

何とか動き始めた北陸新幹線の新大阪延伸

ところで、先日も取り上げましたが、北陸新幹線の新大阪延伸の方は、何とか動き始めているようです。

北陸新幹線若狭ルート建設促進総決起大会が13日、小浜市のJA若狭本店であった。敦賀以西について与党が来年5月にもルートを絞り込むのを前に、地元の強い要望を伝えようと市民大会として開かれ、500人が「頑張ろう」の三唱で気勢を上げた。

会場では「新幹線と地方創生」のテーマで藤井聡・京都大大学院教授(工学)が講演。「新幹線整備は無駄ではない。新幹線の通っている都市は発展して都市圏が形成されるが、通っていない都市は衰退する」と研究結果を挙げながら語った。

出典:若狭ルート建設促進決起大会 小浜で500人 /福井 – 毎日新聞

北陸新幹線の新大阪延伸については、もしかしたら早期の整備が実現するかも知れません。

とはいえ、山陰新幹線については、「わたくしが生きている間に実現するのだろうか…」と、疑問を持ってしまうような段階です。

日本の政治家に求めたいこと

もう一度書きますが、外国のインフラを受注することは、日本のインフラ整備に関する供給能力を維持する上で価値があります。とはいえ、同時に日本の各地方はインフラが十分に整備されていないために、生産性を上げようにも上げられない地域が沢山あります。

日本の政治家には、「外国にインフラが売れた~っ!やった~っ!」といったビジネスの「ノリ」ではなく、日本全体の生産性を高めるための「国内インフラ整備」により目を向けて欲しいのです。日本の国会議員は、日本国民のために「政治家」になっているのですから。

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