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【展望】軟地合いからの941円高!割安な決算銘柄の先回り買い好機に=山本伸一

日経平均は2営業日で1000円安となるも金曜には941.27円高をつけるなど、波乱相場に見舞われた。1月25日週からは第3四半期(4-12月)決算も本格化する。決算銘柄の狙い方も紹介しよう。(『プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』株式評論家・山本伸一)

波乱の展開が続く日本市場、25日週からは決算が本格化

まずはこの1週間(1月18日週)の相場動向を振り返り

今週の株式相場は、軟調展開となった先週の流れから、月曜日も売り優勢の流れ。火曜日には一旦買い直されたものの、水曜日には再び売り込まれており、木曜日にはさらに下押し。金曜日にはまたも買い直されたものの、年明け以降の軟地合いが続いています。

日経平均株価は、先週末の1万7100円台から、月曜日に大台1万7000円割れ。火曜日に一旦大台奪回を果たしたものの、水曜日には1万6400円台、木曜日に1万6000円と2営業日で1000円の下落となり、金曜日の反転で1万6900円台まで戻すも先週より水準を切り下げてきました。

日経平均株価チャート 2016年1月22日終値

日経平均株価チャート 2016年1月22日終値

先週は、原油安によるエネルギー関連の調整で米国市場も軟化。中国市場も不安定な状況となり、軟調な外部要因とともに調整色を強めた株式市場ですが、先週末の米国市場も大幅安。米小売売上高の減少、株安でドルが軟化しており、週明け月曜日の東京株式市場も見切り売りが先行。日経平均株価も先週に攻防の見られた大台1万7000円割れを余儀なくされました。

米国市場休場で外部要因の変化に乏しく、火曜日には一旦持ち直しの動きが見られたものの、水曜日には中国株安、円高推移とリスク回避圧力を強め、日経平均株価が大台1万7000円割れから月曜日の安値レベルを下抜け。相場の底割れの意識が強まる形に。

木曜日には米国株安も為替相場で円買い一服が見られたことでリバウンドの動きが先行したものの、戻り売りに押されると後場に入って日経平均株価がマイナス転換。前営業日の安値割れが確認されるとともに大引けに向けて下げ幅を広げ、大台1万6000円まで売り込まれるなど、2日間での値下がり幅は1000円を記録しました。

ただ、欧州で追加金融緩和観測が高まったほか、原油相場反発で米国株もエネルギー関連に見直しが進み、金曜日には見直し買いを集める展開。戻り売りをこなし、リバウンド期待も高まってきています。

個別では、金曜日の日経平均株価941.27円上昇で、調整していたトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>の外需関連、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクなど中核銘柄は揃って堅調。

デバイス関連の村田製作所<6981>、不動産の住友不動産<8830>も好調に推移しました。

日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>ファナック<6954>ソフトバンクグループ<9984>も物色を集めました。

ファーストリテイリング<9983> 日足(SBI証券提供)

ファーストリテイリング<9983> 日足(SBI証券提供)

ファナック<6954> 日足(SBI証券提供)

ファナック<6954> 日足(SBI証券提供)

ソフトバンクグループ<9984> 日足(SBI証券提供)

ソフトバンクグループ<9984> 日足(SBI証券提供)

値動きの激しかった個別銘柄をおさらい

個別銘柄では、格上げの旭硝子<5201>、日本電気硝子<5214>、好業績観測のマルハニチロ<1333>、増額修正のISID<4812>、目標株価引き上げの小野薬品工業<4528>なども人気化。

国内自動車メーカーへの支援要請検討のタカタ<7312>、新規カバレッジの武蔵精密工業<7220>も買われています。

海外メディアが台湾の鴻海精密が同社買収で53億ドルを提示したと伝えたシャープ<6753>に材料物色が確認されていたほか、新たにみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行が革新機構の再建案を受け入れ、産業革新機構主導による再建で大筋合意とも報じられたことを好感した買いが入っています。

シャープ<6753> 日足(SBI証券提供)

シャープ<6753> 日足(SBI証券提供)

東芝<6502>も反発。政府と官民ファンドの産業革新機構が同社とシャープ<6753>が検討している白物家電事業の統合で、日立製作所<6501>にも合流を呼び掛けていると報じられたことが好感されました。不正会計問題で事業再編にも取り組む同社には追い風とも判断されたようです。

東芝<6502>  日足(SBI証券提供)

東芝<6502> 日足(SBI証券提供)

日立製作所<6501> 日足(SBI証券提供)

日立製作所<6501> 日足(SBI証券提供)

津田駒工業<6217>も急反発。集計業績となる2015年11月期営業損失は2億7400万円となり、前の期から赤字幅が縮小、昨年末に下方修正を行っていたことから、アク抜けと見た見直し買いで切り返しています。今期は黒字転換見通しと収益体質改善も評価されたようです。

津田駒工業<6217> 日足(SBI証券提供)

津田駒工業<6217> 日足(SBI証券提供)

また、そろそろ第3四半期の決算発表開示に対する反応も。21日引け後の第3四半期決算を発表した日本電産<6594>は、同時に自社株買いを発表しており、見直し買いが先行しましたが、戻り売り圧力やUBS証券の目標株価引き下げを受けて一時マイナス転換を余儀なくされました。ただ、売り一巡後には全体相場が反転、一転して買い進まれるなど、決算評価に対する見方が交錯しました。

日本電産<6594> 日足(SBI証券提供)

日本電産<6594> 日足(SBI証券提供)

一方で、安川電機<6506>は、20日引け後に発表した第3四半期決算は増収増益着地となったものの、通期業績予想の下方修正を発表しており、見切り売りが先行。

安川電機<6506> 日足(SBI証券提供)

安川電機<6506> 日足(SBI証券提供)

また、クックパッド<2193>がストップ安まで売り込まれる場面も。創業者で筆頭株主の佐野陽光取締役から新たな取締役8人の選任に関する株主提案を行い、現経営陣との摩擦による先行き懸念が高まりました。中期経営計画など投資家の信任を得ていた現経営陣の退陣も見込まれるなか、見切り売りに押される形になり急落しました。

クックパッド<2193> 日足(SBI証券提供)

クックパッド<2193> 日足(SBI証券提供)

新興市場では、売買代金上位に進出したミクシィ<2121>のほか、そーせいグループ<4565>、ジグソー<3914>、セレス<3696>、テクノホライゾン・ホールディングス<6629>、SJI<2315>、トレイダーズホールディングス<8704>、カルナバイオサイエンス<4572>などが賑わっています。

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