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“ご都合解釈”に要注意!悪さに驚いた1月米雇用統計と注目すべき「相場の変化」

先週の相場で絶対に押さえておくべき「大きな変化」とは?

まず週の前半は、原油の下落でリスク回避の円買いによるドル安円高の動き、そして株安が確認できます。株価と原油は週全体を通しても、おおよそ連動した動きになっているようにも見えると思います。

特徴的なのは、2/3に「ISM非製造業景況指数」が発表されたときのドル円。急激にドル安円高の動きがあることが分かります。

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原油安によるリスク回避の円買いが起きたかと思うところですが、それ以降、原油は反発上昇しているにも関わらず、ドル安円高のままとなっています。

経済指標の弱さから米国の先行きに不透明感が出たことによる、ドル売りで円高になったというのが自然だと思います。

前週の相場で大きな変化を感じたところは、まさにココです!

これまでは原油が相場を動かす大きな要因となっていましたが、今度は新たに米国経済の先行きが相場を動かす要因として加わったということです。これまでの原油や中国リスクはそのままに、新しい問題が加わったという認識です。

原油安による円買い(ドル安円高)と、米国経済の先行き不安によるドル売り(ドル安円高)という円高要因がダブルでたたみかけてくるのですから、為替に大きく連動しやすい日本株が今後、荒れるであろうことは安易に想像できます。

ちなみに雇用統計が発表された後は、少しだけドル高円安に動いているところがありますが、結局、ジワジワ戻してしまっています。雇用統計の微妙な結果を表していると思います。

Next: 買い出動はいつ?今後の見通し~3月のFOMCが1つのメドに

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