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米・動画ストリーミングRokuが急成長…ほかサービスと異なるビジネスモデルのヒミツ=シバタナオキ

アクティブユーザー数・ARPU

Rokuのモデルはデバイスを安価に販売し、そこで獲得したユーザーから長期にわたってプラットフォーム事業で売上を上げていくモデルだという話を書きましたが、実際のアクティブユーザー数やARPUを見てみましょう。

出典:Roku Q2 2019 Shareholder Letter

出典:同前

アクティブユーザー数はYoY+39%で3,000万人を超える規模まで増えてきました。

視聴時間はYoY+72%で94億時間まで増えています。アクティブユーザー数の伸びと比較して視聴時間が圧倒的に速く伸びていることは、広告でマネタイズをするに当たって大きなプラスポイントだと言えるでしょう。

過去12ヶ月の1ユーザーあたりの売上は前年同期+27%で21ドル(2,100円)となっています。

ユーザー数の伸びに対して、ARPUの伸びが遅れているのは、マイナスの意味では広告での収益がまだ十分でていないという見方も出来ますし、プラスに見ればまだまだ伸びしろが大きいとも言えるのではないでしょうか。

アメリカのストリーミングデバイスでは一人勝ち状態

アメリカの動画ストリーミングデバイス市場を見てみましょう。

出典:同前

出典:同前

グラフの中で一番急に右肩上がりになっているのがRokuです。ご覧の通り成長率でも、規模の面でも市場を独占しつつあるのがRokuだと言えるでしょう。

 デバイス    台数   成長曲線
————————————————————–
・Roku     約4,500万台 急成長中
・Playstation  約3,000万台 フラット
・Tizen     約3,000万台 成長中
・Xbox     約3,000万台 フラット
・Google    約2,500万台 成長中
・Amazon Fire TV 約2,500万台 成長中

アメリカで他に動画ストリーミングデバイスとして存在感があるのが、「PlayStation」、「Tizen」、「Xbox」、Chromecastを含む「Google」、「Amazon Fire TV」 となっています。

これらの巨大ブランドよりも市場シェアが大きく、かつ成長率が早いのがRokuだと覚えていただければと思います。

以下では、Rokuの成長戦略を詳しく見ていきたいと思います。

Next: Rokuがアクティブユーザーを伸ばし続けられる2つの理由

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